“備蓄米20万トン追加放出へ”小泉農水相が発表 コメ価格2週連続値下がりも“不十分”

2025.06.11(水)

10:10

小泉農水相は6月10日、「石破首相が掲げる店頭平均価格5キロ3000円台を一日も早く実現するため」として、新たに政府備蓄米を20万トン、追加で放出することを明らかにしました。

小泉農水相は6月10日、「石破首相が掲げる店頭平均価格5キロ3000円台を一日も早く実現するため」として、新たに政府備蓄米を20万トン、追加で放出することを明らかにしました。

小泉大臣は会見で「新たに令和3年産(2021年産)10万トン、令和2年産(2020年産)10万トンの計20万トンを売り渡す」とした上で「備蓄米が早く安く消費者の手元に届くように、スピードを緩めずに対応していきたい」と決意を示しました。

対象は中小のスーパーに加え、募集を一時停止していた大手小売や町のコメ店になるということです。売り渡しの受け付けは11日午前10時から開始して、申し込みの上限の数量は設けないとしています。

一方、全国のスーパーで5月26日から6月1日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は4223円(前週比37円安)となり、2週連続での値下がりとなりました。

しかし小泉大臣はコメの値下がりは“十分でなく、引き続き対策を行う”として「じわじわ下がればいいと全く思っていない。2週連続で下がったとはいえ、2週間で100円下がっていないわけですから。3000円台に一日も早くもっていくための施策を投入したい」と述べました。

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