捜査員が身分を隠して闇バイトに応募し、犯罪グループの検挙を行う「仮装身分捜査」を活用して、警視庁が全国で初めて容疑者を検挙していたことが分かりました。

政府は闇バイトの犯罪対策として、捜査員が架空の身分証で求人に応募して犯人グループに接触する「仮装身分捜査」を導入し、一部の都道府県警で今年から運用が開始されています。この手法を活用して、警視庁は5月に仮装身分捜査によって犯罪グループの1人を詐欺未遂の疑いで検挙したと発表しました。仮装身分捜査での検挙は全国で初めてのことです。
警視庁は「犯罪グループに対抗措置を取られることを防ぐため」として、事件の詳細については明らかにしていませんが「被害の未然防止と容疑者検挙の両面で意義があった」としています。