6月6日の東京都議会の本会議で、夏の暑さ対策として水道の基本料金を無償化するためのおよそ368億円を盛り込んだ補正予算案が賛成多数で可決・成立しました。

東京都は熱中症の予防策として一般家庭向けの水道の基本料金を夏の4カ月間無償化し、光熱水費を軽減することで冷房の使用を促していきます。また、今回は都議会議員にとって現在の任期で最後の定例会となるため、予算案の採決に先立ち、各会派は都議選を見据え、4年間の実績や選挙への意気込みを示しました。
自民党の浜中義豊都議は「私たち都議会自民党は誰よりも先頭に立って政治活動の透明性を高め、クリーンな都議会の実現に向けて組織や慣習を刷新し、努力していく決意だ」、都民ファーストの会の白戸太朗都議は「これまでもこれからも都民ファーストの理念の下『東京大改革3.0』を掲げる小池知事としっかりとタッグを組み、もっと良くなる東京の実現にまい進していく」と述べました。また、公明党の細田勇都議は「今後も地域に根差したネットワークの力を強化して、現場の声に真摯(しんし)に耳を傾けながら、東京の経済と都民生活を全力で守るため、都議選での(候補者)22人の完勝を決意する」としました。
一方、共産党の和泉尚美都議は「都議会自民党が都民を欺いて裏金を作り、都民と都議会に対してうそを重ねてきたことが明白になった。断じて許されない。共産党は引き続き、真相解明と再発防止に力を尽くす」と述べ、立憲民主党の竹井庸子都議は「私たち立憲民主党はいわゆる『知事与党』の過半数割れによって議会のチェック機能を高め、各会派がそれぞれ議論を戦わせる“熟議の都議会”を目指していく」と発言しました。
都議会議員選挙は6月13日に告示され、22日に投開票を迎えます。