国会では6月2日、コメの適正価格を巡って、野党が小泉農水相と石破首相を追及しました。

2日の参院予算委で、立憲民主党の石垣のり子議員は「消費者も生産者も納得する適正価格とは一体いくらか」とただしました。
これに対し、小泉農水相は「今、平均で4200円というのは私は適正であるとは思いません。世界各国の政府で主食が2倍、2.5倍に跳ね上がっている時に動かない政府はないと思う。そういったことを考えれば、今、私は動くべき時だと考える。今の水準が適正価格ではないと思っているので、備蓄米を出しているこの価格は適正価格だと思っている、備蓄米としては」と答弁しました。
また、石破首相は「消費者にとって適正な価格が生産者にとって適正かどうかは、委員会でも何度か議論させていただいたが、これから先、増産にかじを切るとするならば、いかにしてコストダウンしていくか。コストダウンしなければ輸出なんかできない。そして、消費者に安心して買っていただくことになりません」と述べました。
また石破首相は、適正価格を決めるにはいわゆる減反政策の見直しを含む農業政策全体の方向性を議論する必要があるという認識を示しました。そして、コメの安定供給を巡り、自らを議長として官房長官や小泉大臣が出席する関係閣僚会議を今週中にも設置すると表明しました。