随意契約による備蓄米のインターネット販売が、5月29日の午後から始まりました。先陣を切る形となった生活用品大手・アイリスオーヤマの販売サイトではアクセスが集中してサイトにつながりにくい状態が続き、販売開始からおよそ45分で売り切れました。

アイリスオーヤマの担当者は「非常に多くのアクセスがあり、消費者の関心の大きさを感じた」としていて、翌30日も午後1時から販売を行うということです。また、同じく29日からネット販売を開始した楽天グループでも、販売直後に一部が売り切れました。
大手小売業者が備蓄米流通に向けて具体的に動き出す中、小泉農水相はこの日行われた参院農林水産委員会で、中小の小売業者を含めた今後の流通に関する見通しを示し「再来週にも中小のスーパーに1800円ぐらいのコメが並ぶ」としました。小泉大臣は「これで2000円のものが出てきても、焦って買わなくても選択肢は増える。購買行動の変化によって、今まで持っていたところが市場に出していく。こういったことが出てくれば、私は間違いなく動きは出てくると思う」と述べました。