5月27日午前9時半ごろ、東京・江戸川区東葛西5丁目の工事現場で「爆発音がして、自宅の窓ガラスが割れた。工事の人がガスが出ていると叫んでいる」と110番通報がありました。現場では揺れを伴う大きな爆発音とともに黒煙が立ち上り、爆風の影響のためか、周辺の建物にも被害が出ました。

爆発事故が発生したのは東京メトロ東西線・葛西駅からおよそ300メートル離れた、公園などがある住宅街の中の住宅の建設現場です。警視庁によりますと、掘削工事中に重機が地中に埋まっていたガスボンベに当たり破損させたことでガスが漏れ、何らかの理由で引火して爆発が起きたとみられています。
この爆発と火災で作業員など10人がけがをして、うち5人が病院に搬送されました。また、工事作業を行っていたトラックは全焼し、近隣のコンビニや複数の住宅など合わせて38棟で窓ガラスが割れるなどの被害が出ています。
近くにいた人は「すごい爆発音がして最初、重機か何かが倒れたのかと思った。地響きがすごかった。鉄臭いにおいで、物が燃えたり火災のにおいではない」と話していました。また、別の人は「ものすごい音がしたのでびっくりして見たら、黒煙が上がっていた。そこから消防隊が来るまで、時間が長く感じた。(自分が住んでいる)マンション自体は1階と2階のエレベーターの扉が壊れたり、消火栓のふたが開いていたりというのはあった」と話しました。
現場近くのマンションでは爆発による揺れで防犯カメラが落下し、現場から130メートル以上離れた中華料理店でも爆発の影響で窓ガラスが割れる被害が出ました。警視庁は事故の原因を詳しく調べています。