5月21日の早朝、東京都心・新橋駅近くで道路が陥没し、ごみ収集車が穴にはまりました。現場はJR新橋駅から徒歩3分ほどの鉄道ガード下に飲食店が立ち並ぶエリアで、普段から交通量の多い場所です。

警視庁によりますと5月21日午前5時半ごろ、東京・港区の新橋駅近くを走行していたごみ収集車の運転手から「直径60センチぐらいで高さ1メートルぐらいの穴に左側の後輪がはまった」と110番通報がありました。現場はJR新橋駅烏森口から程近い高架下の区道で、警視庁はごみ収集車の重みによって陥没したとみて原因などを調査しています。
現場近くを通りかかった人は「びっくりした。車の運転はしないが、タクシーやバスなどに乗っていた時にはまったらどうしようとは思う」と話し、近くで働く人も「ここだけに限らないから。どこでそうなるか分からない。怖いですね」と話していました。また、陥没現場のすぐそばで店を営む人は「埼玉の事故のことが頭に浮かぶ。近所の店の人とも『商売ができなくなるかもしれないよ』と話していた」と不安を口にしました。
今回の陥没に伴うけが人や漏水は確認されておらず、車は既に撤去されていますが、夕方になっても交通規制は続きました。
<関連は不明も…ネズミが多くいた情報も>
陥没した穴は表面上、直径60センチぐらいの大きさに見えましたが、その後調べたところ、地中では1メートル四方ぐらいの穴になっていたということです。また、すぐ近くを下水道管が通っていたことから東京都下水道局が調査をしましたが、下水道管に異常は見られなかったということです。道路を管理する東京・港区は下水道管に異常がなかったことから、なぜ陥没したのかは「分からない」としていて、原因を調べています。
ただ、港区に取材したところ、穴の中にはネズミがかなり多くいて、ネズミのすみかのようになっていたということです。ネズミが多くいたことが陥没の原因になったのかどうかはまだ分かりませんが、区は穴を埋め戻して21日夜までに仮復旧させるとともに、継続して調査をする方針です。