全国初 東京・品川区が高齢者の熱中症対策に飲料配達へ 配送事業者が見守り支援も

2025.05.19(月)

10:20

東京・品川区は熱中症対策の一環として、高齢者がいる世帯にスポーツ飲料などを配達する方針を示しました。5月16日の会見で品川区の森澤恭子区長は「今回、猛暑・物価対策の両側面から、新たな対策の仕組みとして高齢者の熱中症見守り宅配事業を立ち上げることにした」と発表しました。

東京・品川区は熱中症対策の一環として、高齢者がいる世帯にスポーツ飲料などを配達する方針を示しました。5月16日の会見で品川区の森澤恭子区長は「今回、猛暑・物価対策の両側面から、新たな対策の仕組みとして高齢者の熱中症見守り宅配事業を立ち上げることにした」と発表しました。

対象は区内の75歳以上の高齢者がいるおよそ3万6000世帯で、飲料水やスポーツドリンク合わせて24本を配送事業者らと連携して配達する方針です。また、配達の際にはエアコンの使用や水分補給の状況などを直接顔を合わせて確認し、高齢者の見守り支援の向上も兼ねるとしています。

厚生労働省によりますと、2023年に全国で熱中症によって亡くなった人は1651人で、そのうちのおよそ6割に当たる1057人が75歳以上でした。また、東京消防庁は高齢者のおよそ半数が住宅などの屋内で熱中症になっているとして、注意を呼びかけています。品川区は区議会での審議を経て、7月からの運用を目指すとしています。

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