東京都教育委員会は全ての都立学校256校の児童・生徒、合わせて14万人が「生成AI」を活用した授業を開始したと明らかにしました。

「都立AI」と名付けた生成AIのサービスで、入力内容がAIに学習されず、不適切なやりとりは取り除かれるため、安全に利用できるということです。教育の場で生成AIを活用する取り組みを通じて、児童・生徒たちが適切なAIリテラシーを身に付けるほか、教員の業務負担を軽減させる狙いです。
<AI時代のモラルやリテラシーの習得へ>
「都立AI」にはチャット機能や画像の入力もできるようになっていて、さまざまな指示に対応できることから、簡単に利用できるとしています。東京都では2023年度から一部の学校で生成AIに関する研究をしていて、過去の活用事例としては「俳句や笑い話をAIに作成させる」「学校紹介の動画を作るための情報収集をAIにさせる」といったものがあります。
また、安全に向けた対策として不適切なやりとりはフィルタリングされることになっていて、暴力や性的表現などの質問をした場合「お答えできません」と答えるということです。