東京都議会議員選挙が6月に迫る中、選挙ポスターの内容を規制する改正公職選挙法が5月2日に施行されました。

去年=2024年の東京都知事選で選挙掲示板に同一のポスターが多数張られるなどした問題を受けたもので、ポスターに候補者の氏名を明記することを義務付けたほか、他人や政党の名誉を傷つけ、品位を損なう内容を記載してはならないと定めました。また、ポスターを使って特定の商品を宣伝した場合は100万円以下の罰金が科されます。これらの規制は6月に行われる都議選や、夏の参院選に適用されることになります。
また、付則としてSNS上におけるうその情報の拡散や収益目的の投稿に加え、他の候補の当選目的で立候補するいわゆる「2馬力」行為の防止を念頭に、対策を検討し「必要な措置」を講じるよう明記されています。
法改正のきっかけとなる去年の都知事選に出馬した東京都の小池知事は、現状について「最初『2馬力』と読めなかった。そういうことをまず想定していない。こういうことを法律で定めなければならないという時世、今の流れについてはどうかなと強く思う」と述べました。