赤ちゃんとの外出時に気になる“ベビースペース”の有無…子育て世代を応援するさまざまな取り組みが実施中
2025.04.30(水)
06:50
TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜17:59~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、外出先の“ベビースペース”について取り上げました。

◆駅改札に“子育て応援スペース”を新設!
世の中の多くのパパ・ママが赤ちゃんと外出するときに悩ましいことのひとつに、商業施設に入らないと授乳室やオムツ替えの場所(ベビースペース)がないことがあります。
2児の母であるキャスターの豊崎由里絵は「私も経験がありますが、赤ちゃんがいるときの外出先はショッピングモールや病院、子育て広場とか目的地は赤ちゃん用に作られているところが多いんですけど、問題になってくるのはそこまでの動線なんです」と言います。
これに脳科学者で理学博士の茂木健一郎さんは「我々はそういうふうに“線”で見ることができない。でも、当事者になるとわかる」と指摘すると、豊崎も「私も子どもを産むまでわからなかったです!」と納得の様子。
そうしたなか、鉄道会社「京急電鉄」は子育て世代を応援しようと、新たな取り組みを開始。ファミリー層が多く住む大田区にある「京急蒲田駅」の改札内に「子育て応援スペース」を新設しました。
メインとなるのはボックスタイプの個室授乳室で、スロープ付きでベビーカーのまま入室可能。そして、オートロック完備でママは安心して授乳することができます。さらに、安全性を高めるために最新のシステムを導入。AIが骨格の動きを分析し、室内の異常を検知すると自動的に管理者に通知。通話システムを通して利用者の安全確認を行います。
その他にも、ベビーカーを借りて好きなところに返却できる「ベビーカーシェアリングポート」や、大人と子どもの一食分がセットになったパウチ惣菜の自動販売機も設置。食事を作りたくない、お店に立ち寄るのも面倒というときにご飯を駅で買って帰ることができます。
こうした取り組みについて、京急電鉄 新しい価値共創室の北村さんは「電車に乗る前後や外出の際ちょっとしたタイミングで授乳やベビーカーを貸し出しできるという利点から駅構内に設置しました。今後は沿線全体、さらには京急グループ各施設にも導入を目指していきたいと考えています」と話していました。
◆近くのベビースペースを探せるアプリも!
また、最近ではベビースペースを探すことができるアプリもあります。「ママパパマップ」は、最寄りの授乳室やオムツ替え台がある場所を検索可能。実際に使用したユーザーが情報を投稿しており、お湯や電子レンジがある場所などさまざまな情報が紹介されています。
最近ではこうして育児をするパパ・ママを助けるさまざまなものが登場していますが、「NO YOUTH NO JAPAN」代表理事の能條桃子さんは「私は友達から、男性が育児をしていると女性用トイレにしかオムツ替えの台がなくて困ったことがあったと聞いた」とジェンダーによる問題点を示唆。
一方、元裁判官で国際弁護士の八代英輝さんからは「最近は駅でリモートワーク室をよく見るようになったが、あれも授乳のために使えるよう解放してもいいのでは?」との提案が。
これに豊崎は「私が助かるなと思うのは、授乳って(赤ちゃんの)頭を支えていて結構しんどいので、授乳室にはソファーやクッションがあったり、ちょっとした工夫がされているものが多いんですよね。京急電鉄の取り組みにもあったように、バリアフリーになっていてベビーカーで入れるとか。それは欲を言えばというところで、もちろん(授乳できるスペースは)あればあるほど助かると思います」と自身の経験を踏まえて語ります。
また、茂木さんから「(京急電鉄の個室授乳室で導入された)骨格のモニターで異常を検出するって、おそらくこれはAIを使ってプライバシーに配慮しつつ中をモニターする。この辺りの作り込みはこれから非常に注目されると思う」との意見が寄せられると、豊崎やキャスターの堀潤も興味を示していました。
<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 17:59~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx