TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜17:59~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、“子どもの交通事故”について取り上げました。

◆4〜6月は子どもの交通事故件数が増加!
新学期が始まった今は、子どもが交通事故に遭う可能性が高まる時期でもあります。3月に警察庁が公表した6〜12歳の子どもの歩行中の交通事故による被害状況を見ると、4〜6月にかけて増加傾向に。また、年齢別に見ると小学1年生にあたる7歳が最も多く、“魔の7歳”と言われているそうです。
そもそも新学期当初は通学路が不慣れだったり、交通安全の知識や経験が乏しいため飛び出しが多く、さらに都内では1人で電車に乗って学校に通う子も多く、親としても心配はつきません。
元衆議院議員の金子恵美さんもまさにその1人で、当初は子どもと一緒に学校に登校していたそう。「子どもは自分の行くところしか見えていない、周りが見えていないので、危ないところを一緒に行って気づかせ、慣れてから1人で行かせるようにした。いろいろな親御さんが工夫されていると思う」と実体験を語ります。
◆通学路の危険なエリアを告知する見守りサービスも
そうしたなか、子どもの安全を守るため新しい技術を導入したサービスが続々登場しています。この春、小学1年生になったばかりのある児童を取材してみると、登校時は母親と一緒ですが、下校は1人です。そこでランドセルには、GPS機能を搭載した子どもの見守り端末「みもり」(本体4,928円/月額748円)をつけています。
これは危ない場所が近づくとアラートが鳴り、「見通しの悪い交差点があります。注意してください」など注意喚起してくれるというもの。あらかじめ危険な場所を登録しておくことでアラートが鳴る仕組みですが、3月からはより安全性を高めるため大手通信キャリアと連携し、実証実験を開始。人流や交通事故統計などのデータをAIで分析し、危険なエリアを特定。登録しなくてもアラートが鳴るシステムを目指しているとか。
さらに、デバイスに直接話しかけると、保護者のスマホにテキストと音声でメッセージが届き、会話することも可能です。
開発元のドリームエリア株式会社代表取締役・寺下さんは「私どものコンセプトは“子どもを実際に守る”。端末からアラートを出したり、常に保護者の代わりに寄り添う。(事故が)起きたところで必ず起きるわけではないし、車がフラフラしてぶつかる事故も多いと思う。リアルタイムで子どもの安全を守ることを最終ゴールとして開発を進めている」と言います。
現在、子ども用のGPSは各社から販売され、それぞれさまざまな機能があり、ビッグデータを取り入れた実証実験や不審者情報と連携する実験も行なっているそう。
また、スマホを持たせることでGPS確認ができますが、学校によってはスマホの持ち込みを禁じているところもあります。金子さんの子どもが通う学校は持ち込み禁止のため、苦肉の策としてGPSを入れてはいるものの、危ない場所の注意喚起などはしてくれません。そのため「みもり」の機能性の高さを絶賛します。
一方、キャスターの堀潤は、交通事故に関して、日本の道路に構造的な問題があるのではないかと危惧。
そして、元裁判官で国際弁護士の八代英輝さんは「私たちドライバーも戒めなければいけない」と自身を含め、大人側にも言及。「子どもたちに自分の車が見えているんじゃないかとつい思ってしまうが、子どもは視野がものすごく狭い。高さ(身長)も低いので、私たちの感覚は通用しないと思ったほうがいい」と指摘します。
統計家の西内啓さんは、「ただ、アメリカの人からすると、日本の子どもたちが自分で電車に乗って(学校に行く)とか、親が車で送迎しないのは結構すごいことらしい。これは日本の財産でもあり、この治安があるからこそのものなので、こうしたいろいろな機具とかを使いながら、子どもたちの安全を守っていきたい」と話していました。
<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 17:59~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx