池袋で車が暴走し、親子2人が死亡した事故から4月19日で6年です。事故があった現場を遺族が訪れ、亡くなった2人を悼みました。

事故が起きた時刻の午後0時23分…。
松永さん:「この先も妻と娘の命を無駄にしないという思いをもとに生きていくからと、心配しないでくれと言う思いで手を合わせた」
この事故は2019年4月19日、豊島区東池袋で当時87歳だった飯塚幸三元受刑者の車が暴走し、松永真菜さんと娘の莉子ちゃんが死亡したほか、9人が重軽傷を負ったものです。その後、アクセルとブレーキを踏み間違えたとして元受刑者は禁固5年の実刑判決が確定し、服役中の去年10月に老衰のため93歳で死亡しました。
遺族の松永拓也さんは、4月19日、生前の元受刑者と去年5月に刑務所で面会し、事故撲滅へ話し合ったことに触れ、「加害者も被害者も生まない社会」を目指すと慰霊碑の前で誓いました。
松永さん:「6回目の命日だけど、とても悲しい。だからこそ、こんな悲しい思いはもう誰にもしてほしくない。加害者と話せたことが、命日を迎えてさらに、こんな思いをもう誰にもさせてはいけないんだと、そして加害者にも被害者にもだれもがならない社会にならなくてはいけないと、より強く思っている」