立ち並ぶ多くのサクラが葉桜となる中、東京・江戸川区船堀の遊歩道で「御衣黄(ギョイコウ)」というサクラの木が、黄緑色の花を咲かせて見頃を迎えています。

御衣黄は八重桜の一種で、花びらの色が平安時代から貴族の衣装(御衣)などに使われていた黄緑色に近いもえぎ色に似ていることから、その名が付けられました。
初夏を思わせるような陽気の中、かれんに咲く珍しいサクラの花びらに、街の人も「地味といえば地味だから、知らないで通り過ぎてしまう感じもあるが、見るとなかなか味わいのある色合いをしている」「ソメイヨシノが散ってしまうと『サクラの時季も終わったな』という印象だが、ちょっと時季をずらして咲くものがあると、長く楽しめていい」などと話していました。
若葉色に染まるサクラ並木も、間もなく見納めです。