小池知事と湾岸地域の区長が自動運転車を視察 試験導入の車両に試乗も

2025.04.18(金)

10:00

東京都の小池知事と湾岸地域の区長らが4月17日、自動車の自動運転の取り組みを視察し、普及に向けて安全性や利便性を確認しました。東京都は2040年代に都内全地域で自動運転の普及を目指していて、港区・江東区・品川区にまたがる地域で試験的に導入しています。

東京都の小池知事と湾岸地域の区長らが4月17日、自動車の自動運転の取り組みを視察し、普及に向けて安全性や利便性を確認しました。東京都は2040年代に都内全地域で自動運転の普及を目指していて、港区・江東区・品川区にまたがる地域で試験的に導入しています。

この日、小池知事たちが試乗したのは、今年1月から3月に有明・お台場エリアで試験的に運行されていた「レベル2」の自動運転車です。「レベル2」は運転手が手を離した状態で自動で運転することができるもので、小池知事と区長らはこの車両で有明エリアを回りました。

試乗後、小池知事は「都民の日々の移動手段とバスの運転手が不足する時代になる」と話し、それぞれの自治体と連携して自動運転の普及を促進していく考えを示しました。

<自動運転普及なるか 都内の各地域の交通課題は>

東京都の目指す「自動運転普及の姿」をまとめました。

現状は、西新宿や湾岸地域で限定的に、運転手が手放し=いわゆるハンズフリーとなる「レベル2」の試験運行を行っています。2030年ごろまでには都内の8つ程度の地域で“特定条件下で完全自動”となる「レベル4」を先行的に導入する方針です。そして2040年代には、都内全域で“自動運転の車”を普及させる計画です。

東京都は自動運転を普及させることによって、都内の地域ごとの交通課題を解消する狙いです。

都心部では路上駐停車や交通渋滞が慢性化していること、臨海部などでは再開発による人口増加、東京都を訪れる外国人が増加していることにより局所的に交通需要が増えているといった課題があります。一方、西多摩や島しょ地域では公共交通が脆弱(ぜいじゃく)で、自家用車がなければ移動が不便な状況となっていることや、路線バスでは運転手の確保など路線の維持が課題となっているということです。

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