
診療体制を大きく見直すことで、医師の「働き方改革」につなげる動きがあります。これまで、病院の基本的な診療は「主治医制」でした。診察や手術、回診など治療に関わる判断を全て行うものですが、医師が別の手術などのために判断に時間がかかってしまうことも起きていました。そこで、導入が進められているのが「総合診療医」です。特に負担が大きいといわれる手術などを担当する医師と役割分担をするもので“手術以外の全て”を担当します。総合診療医は外来患者を最初に診ることで病院や診療所のたらい回しを防止し、さらには病棟での業務全般を担うことによって外科医師は手術に集中できるようになります。また、看護師ではできない判断を行うことで、迅速に患者にも対応できます。東京・板橋区の病院では「総合診療医」の活躍により、より少ない医師の数で手術数を増やすことに成功しています。