元タレント・中居正広氏のトラブルをきっかけとする問題で、フジテレビの清水賢治社長は3月31日、第三者委員会の報告を受けて記者会見を開き、謝罪しました。

清水社長は会見で「被害女性に大変つらい思いをさせてしまったことについて、心からおわび申し上げます」と謝罪しました。また「多くの皆さまにご迷惑とご心配をおかけしていることについても、この場を借りて深くおわび申し上げます」と謝罪を繰り返しました。
清水社長の会見に先立って行われた第三者委員会の会見では、フジテレビ幹部の対応について「被害者救済の視点が乏しかった」ほか、社内全体にハラスメント事案がまん延していたという指摘がされました。これに対し、清水社長は「会社としての責任を痛感している」と受け止め、社内改革の方針を示しました。
また「各部長をコンプライアンス担当責任者にすることで体制強化するということだが、責任者の部長自身がハラスメントをしたことがないと断言できない以上、体制強化の意味をなさないのではないか」というTOKYO MX記者からの質問に対し、清水社長は「部長が相談しにくい人だったりした場合、どうするのかという問題はある。(解決策は)救済の窓口がより実効性を持って機能することだと思っている。社員だと話しにくいのであれば外部の専門家、弁護士や臨床心理士などさまざまな人のサポートを受けながら制度を膨らませ、充実させる」と回答しました。
清水社長は今回報告された類似のハラスメントについて「事実確認をした上で、速やかに関係者に対する厳正な処分を行う」として、今後は「企業風土にもちゅうちょなくメスを入れなければいけない」と説明しました。