高輪ゲートウェイシティが誕生 8年間心待ちにした人も

2025.03.28(金)

10:50

JR高輪ゲートウェイ駅と一体となって“未来志向の街づくり”が進められてきた「高輪ゲートウェイシティ」の一部が3月27日に開業しました。周辺は街開きを一目見ようと多くの人でにぎわい、訪れた人からは街の大きさや最新の設備に驚く声が聞かれました。

JR高輪ゲートウェイ駅と一体となって“未来志向の街づくり”が進められてきた「高輪ゲートウェイシティ」の一部が3月27日に開業しました。周辺は街開きを一目見ようと多くの人でにぎわい、訪れた人からは街の大きさや最新の設備に驚く声が聞かれました。

近所に住む男性は「すごく広くて大きくて。2棟大きな建物が立っているところがつながってシームレスに(途切れなく)なっているのが印象的」、北海道から訪れたという女性は「すごいですね。ただただすごい。あんまり北海道にはこんな大きな施設がないので。近未来が感じられてよかった」と話していました。

そして「このオープンを誰よりも待ち望んでいた」と豪語する男性もいました。駅の周辺に住む南祐貴さん(35)はこの日、高輪ゲートウェイシティ開業の様子を見るために、早朝の4時から駅に来て街を探索していたといいます。南さんは「ずっと住み続けて、こんなに人がいることはないのでめちゃくちゃすごい日」「(こんなに人が入るとは)思っていなかった。初めて見た」と興奮気味に語りました。

南さんがなぜここまで街の開業を喜ぶのか。実は8年前の2017年、南さんは高輪に新しい駅が造られると知り、街の活性化を見据え、撮影スタジオやゲストハウスとして使える施設の営業を始めたといいます。南さんは「将来的に、品川駅と新しい高輪ゲートウェイ駅が1つの街となるような大きな構想があることを知った。日本でも前例がない巨大な規模の再開発を間近で見たいと思って、2017年、ここに拠点を移した」と明かしてくれました。

さらに2018年12月、新駅の名前が「高輪ゲートウェイ駅」に決まると、翌日に施設の名前を「コル高輪」から「コル高輪ゲートウェイ」に改名し、その後も新駅の開業と新たな街の誕生を日々心待ちにしてきました。南さんは「早かったなというのが一つの大きな思い。どんどん進化していく様子を見て、写真を撮って記録を残したり、何もないさら地の状態からずっと見続けてきた」といいます。

そしてついに開業した新たな街に対し、南さんは今後のさらなる発展に期待を膨らませています。南さんは「高輪のエリアは寺が多い。素晴らしい伝統と文化がある。お寺やこのエリアの魅力を世界中の人に知ってほしい。高輪ゲートウェイシティをきっかけにこのエリアの伝統と文化の魅力を、高輪エリア全体・港区全体・東京都全体・日本全体に広げていってもらいたい」と話しています。

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