マイナンバーカードと運転免許証を一体化する「マイナ免許証」の交付が3月24日から始まりました。しかし、マイナ免許証の読み取り後、免許証の画像に本来の免許の種類と異なる内容が表示されるトラブルが発生しています。また、埼玉県や神奈川県、愛知県、岩手県、愛媛県の一部の警察署でシステム障害が発生しました。

東京・品川区の鮫洲運転免許試験場でもマイナ免許証の交付手続きが始まりました。取得や従来の免許証からの切り替えは任意で「従来の免許証のみ」「マイナ免許証のみ」「両方を持つ」3パターンから利用者が選択することができます。
マイナ免許証を取得した場合のメリットは、更新時の講習をオンラインで受講できることや更新手数料や安いこと、マイナ免許証のみの場合は住所変更の際には役所に届け出れば警察への届け出が不要になることなどがあります。一方で、マイナンバーカード自体の有効期限を迎えると改めて一体化の手続きをしなくてはいけないといった課題があり、警察庁は今年秋までにはシステムを改善する方針です。
この日、鮫洲の運転免許試験場を訪れた人も、免許証更新の判断はさまざまでした。マイナ免許証だけにしたという30代の男性は「きょうも実際に講習を受けたが、時間がかかったのでオンラインだと楽だと思った」、同様にマイナ免許証だけにしたという60代の男性は「何枚も持ちたくないし、引っ越した時にそのまま(変更手続きが)一括でできるというので」と話していました。一方で従来の免許証だけにしたという60代の女性は「今回の更新後、5年満期になったら免許を返納しようと思っている。その時にマイナンバーとの兼ね合いがどうなるか分からなかったので、今回は単品にした」と話しました。
始まったばかりのマイナ免許証ですが、早速トラブルが確認されています。警察庁は情報を読み取る一般向けのアプリについて、免許証の画像に本来の免許の種類と異なる内容が表示されるなどの不具合が見つかったと発表しました。スマートフォンのアプリは修正版をリリース済みで、パソコンのアプリも速やかに出す予定です。