観光庁など“アウトバウンド”日本人の海外旅行を支援へ コロナ前への回復に期待

2025.03.25(火)

10:20

海外旅行をする日本人を増やそうと、政府が後押しです。観光庁と日本旅行業協会は3月24日、アウトバウンド=日本人の海外旅行者を促進するためのキャンペーン『もっと!海外へ宣言』を始めると発表しました。

海外旅行をする日本人を増やそうと、政府が後押しです。観光庁と日本旅行業協会は3月24日、アウトバウンド=日本人の海外旅行者を促進するためのキャンペーン『もっと!海外へ宣言』を始めると発表しました。

観光庁によりますと、日本を訪れた外国人旅行者の数は2024年に過去最高の3687万人を記録した一方、海外を訪れた日本人の数は1301万人で、新型コロナの流行前に比べて6割程度にしか戻っていません。

東京・有楽町駅前で、街の人に海外旅行について聞いてみると「確かに今は円安で海外旅行には厳しいが、とはいえ、行きたい時に行くのが私のポリシー。頻繁に行くわけではないので、イベントなどで行きたい時には円安であることはあまり考えない」(60代)という人がいた一方で、「大学生の頃ヨーロッパに行きたかったが、円安で諦めた」(20代)、「生活が苦しくなっているので、海外旅行には行きづらい」といった声もありました。

円安を背景に海外旅行をためらう人も多い中、観光庁や旅行業界が協力し、今後、割安な海外旅行の商品や航空券のキャンペーンのほか、新規パスポートの取得支援を行っていくということです。

観光庁の秡川直也長官は「円安と海外の物価が上がっていて、客観的には以前ほどは行きにくい状況というのはある。経済的な方はなかなかコントロールしにくいが、役所と業界が一緒になって海外旅行に行こうと雰囲気を出して、機運が少しでも上がれば」と述べました。

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