お台場噴水事業などで質疑…「税金の無駄遣い」と批判も 都議会予算特別委

2025.03.13(木)

10:00

東京都議会で新年度=2025年度の東京都予算案を審議する予算特別委員会が3月12日に開かれ、お台場で計画されている噴水事業について質疑が行われました。

東京都議会で新年度=2025年度の東京都予算案を審議する予算特別委員会が3月12日に開かれ、お台場で計画されている噴水事業について質疑が行われました。

噴水事業は新たな観光スポットとして整備するため東京都が費用26億円を盛り込んでいて、年間3000万人が訪れ、98億円の経済波及効果があると試算しています。

これに対し、共産党の議員は「税金の無駄遣いで見直すべき」と厳しく指摘しました。共産党の白石民男都議は「都民からは『都庁のプロジェクションマッピングに次いで、新たな無駄遣い』『税金の使い方を見直してほしい』など、強い批判の声が広がっている。噴水整備について地元に説明する中で『歓迎の声をいただいている』とあったが、誰が歓迎しているか」とただしました。これに対し、東京都の松川桂子港湾局長は「東京臨海副都心まちづくり協議会など多くの方々から歓迎の声をいただいている。『新たな観光資源ができることは大いに歓迎』『集客増を期待』など、大きな期待が寄せられている」と回答しました。

また、噴水と同様に、夜の観光スポットとして東京都が行う都庁舎のプロジェクションマッピング事業について、自民党の議員からは「ビアガーデンのような飲酒を楽しめる空間を作ってはどうか」と提案があり、都の担当者は「憩いの場を作りたい」と答えました。答弁に立った東京都の山下聡財務局長は「都民広場が憩いの場となるよう、椅子やテーブルなどくつろげる空間を演出するなど、来庁者が飲食を楽しみながら都庁の魅力を感じてもらうための環境を整備していく」と述べました。

都議会予算特別委員会は最終日=26日に予算案の採決を行う見通しです。

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