東日本大震災の発生から14年となり、日本全国各地では地震発生時刻の午後2時46分に犠牲者のために祈りをささげました。被災地でも朝早くから犠牲者を追悼する人々の姿が見られました。

東京・中央区銀座の時計塔では地震が発生した午後2時46分に合わせて『未来への希望の鐘』が鳴らされ、街行く人々も黙とうをしました。
警察庁と復興庁によりますと震災による死者は1万5900人、関連死は3808人に上り、14年がたつ今も2520人の行方が分からないままとなっています。また、津波によって電源を喪失し水素爆発が起きた福島第1原子力発電所の事故などの影響で、今もおよそ2万7600人が避難生活を余儀なくされています。
震災は多くの人の命を奪い、暮らしを一変させました。銀座のショーウインドーに掲げられていたのは『あの時を忘れない』という言葉でした。
銀座の街で黙とうをしていた人の中には「毎年3月11日になると手を合わせるしかない。そういう悲しい気持ちでいっぱい。帰還できない人もまだいるしなかなか元には戻れないだろうが、早く復興することを心から願っている」「当時小学5、6年生だったので、怖かったという気持ちが強い。その時の気持ちを思ったり、東北の亡くなった人々に黙とうをささげたいと思って、銀座を訪れた。気が張った気持ちがあったが、あの時の緊張感や恐怖は今でも忘れないし、忘れないようにしている」と語る人もいました。