備蓄米15万トン放出へ…初回の入札を実施 3月下旬には店頭に並ぶ見通し

2025.03.11(火)

10:30

農林水産省は3月10日、政府の備蓄米の放出に向けた初回の入札を実施しました。3月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通しです。

農林水産省は3月10日、政府の備蓄米の放出に向けた初回の入札を実施しました。3月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通しです。

農林水産省は3日から備蓄米の集荷業者の参加を募り、10日を申し込み期限としていました。入札の対象は備蓄米として保管されている2024年産の10トンと23年産の5トンの合わせて15万トンで、産地や品種などで分類していて、それぞれ高値を付けた業者から順に落札します。12日までに引き渡し先が決定するということです。コメの値段が高騰する中、落札価格や十分な量が引き渡されるかどうかが焦点となります。

流通の“目詰まり”解消を目的とした備蓄米の放出は初めてのことです。農林水産省は落札価格などの結果を入札が終了した後に公表する予定で、落札されなかった分は12日までの期間中に再び入札にかけられます。

落札された米は3月半ばに業者に渡され、3月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通しです。江藤農水相は10日の参院予算委で備蓄米の放出に関し「政策の効果がなければさらに追加する」と述べました。

RELATED ARTICLE関連記事