高騰続く卵市場の救世主なるか「乾燥卵」 スイーツも…魅力発信で市場拡大目指す

2025.03.08(土)

10:30

長年にわたって“物価の優等生”ともいわれてきた「卵」が、年明けから鳥インフルエンザの感染が相次いで供給が減少したことで卸売価格が急上昇しています。前年=2024年に比べると1キロ当たり100円以上高い水準となっています。影響が長期化する中、国内の卵市場の救世主を目指すのが「乾燥卵」です。

長年にわたって“物価の優等生”ともいわれてきた「卵」が、年明けから鳥インフルエンザの感染が相次いで供給が減少したことで卸売価格が急上昇しています。前年=2024年に比べると1キロ当たり100円以上高い水準となっています。影響が長期化する中、国内の卵市場の救世主を目指すのが「乾燥卵」です。

乾燥卵は乾燥させた卵を粉末状にしたもので、常温で長期保存ができます。水と混ぜるだけで液状の卵となり、通常の溶き卵と同様のレシピを作れるということです。

そして3月8日と9日に東京・港区の六本木ヒルズで開催される「卵の消費促進」を目的としたイベントでは、乾燥卵を使用したスイーツが無料提供されます。前日のお披露目ではイベントの主催者が「乾燥卵の新たな魅力を紹介して、新規市場の開拓につなげていければ」と意気込みを語りました。また、土台部分のメレンゲに乾燥卵白を使ったというスイーツを試食してみると、サクサクとした軽い食感で口の中で滑らかに溶け、粉っぽさもなく、とても粉末状の乾燥卵白を使ったとは思えない仕上がりでした。

イベントの主催者は卵の供給不足が続く中、卵料理を安定供給させるため、乾燥卵の流通増加を期待しています。担当者は「まだ、さまざまな食材への利用は少ない状況で、BtoB(企業間取引)で流通していることがほとんど。今後、一般の家庭でも乾燥卵を使っていただき、鶏卵を『備蓄する』『備蓄できる』ことを理解いただければ」とアピールしていました。

RELATED ARTICLE関連記事