東京の食文化・歴史を世界に発信へ 海外メディアが試食「興味深い」

2025.03.06(木)

10:10

「東京の食文化」について知ってもらい世界に発信してもらおうと、外国メディアを対象に、実際に食べる体験を通して知ってもらうイベントが東京都内で開かれました。

「東京の食文化」について知ってもらい世界に発信してもらおうと、外国メディアを対象に、実際に食べる体験を通して知ってもらうイベントが東京都内で開かれました。

参勤交代など日本独自の歴史とともに変化してきた江戸の食文化の歴史をひも解き、江戸・近代・未来の3つのテーマに合わせた料理をミシュラン1つ星レストランのシェフらが振る舞いました。江戸時代をテーマにした料理では、しょうゆが誕生する前に一般的な調味料として使用された梅干しや酒、かつお節を使った「煎(い)り酒」で食べる、タイの昆布締めが登場しました。この昆布締めはしょうゆと比べてさっぱりとした味わいで、タイの甘みをしっかりと感じることができるものです。

また、近代料理の代表として紹介されたのが、世界的な人気を誇る「ラーメン」です。目の前で繰り広げられる自家製麺の調理や、ラーメンパフェとしてイクラやノリと一緒に揚げた麺を食べる料理に、参加者はくぎ付けになっていました。

さらに、ひな祭りに開かれたイベントに合わせて登場したのは、季節を感じることができる料理が盛り込まれた一皿です。料理人はこれからの東京の食として、季節に合わせて出されるその日にその場でしか味わうことのできない料理への価値が高まっていると話しました。

参加した海外メディアの記者からは「人々が東京に来て食べ物やあらゆるものを共有しなければならなかったという変化が興味深かった」(スペインのメディア)、「さまざまな方法で日本食が進化しているので、恐れずにさまざまな種類・レストランで試してほしい」(アメリカのメディア)などといった声も聞かれました。

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