今年の食品値上げ、既に1万品目超に…物流・人件費上昇響く 3月は2343品目

2025.03.04(火)

10:30

今年値上げされる食品が既に1万品目を超える見通しであることが帝国データバンクの調査で分かりました。原材料費の値上がりに加え、物流費や人件費の上昇が影響し、去年=2024年よりも値上げの勢いは増しています。

今年値上げされる食品が既に1万品目を超える見通しであることが帝国データバンクの調査で分かりました。原材料費の値上がりに加え、物流費や人件費の上昇が影響し、去年=2024年よりも値上げの勢いは増しています。

2025年3月の値上げは2343品目で、内訳は冷凍食品などの「加工食品」が1381品目で最も多く、次いで「酒類・飲料」が534品目、チーズやヨーグルトなどの「乳製品」が284品目となっています。担当者は消費者の「値上げ疲れ」を受けて一部で販売数量の減少が見られるものの、価格の引き上げは続くという予想を示しています。

こうした状況に消費者は「出費が大変ですよね」「籠半分ぐらいでも1万円札を崩さなくてはならない感じ。本当に買い応えがなくなった。メニューを考えて、なるべくおいしく安くできるよう考えるしかないと思っている」「もうほとんど値上がりになる。年金は増えないし困った。これからどうなるのか、先が心配」などと話していました。

上がり続ける食料品価格に、スーパー・アキダイの秋葉弘道社長も「多少の値上がりはいままでもあったが、今回みたいにずっと断続的な大きな波というのは珍しい。価格転嫁しないということはいま、ほとんどあり得ない。そもそも崖っぷちみたいな価格設定で、これ以上は高く売れないしこれ以上は安く売れないという、もう本当にギリギリの状況」と話しています。

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