2月に行われた東京・千代田区長選挙で2期目の当選を果たした樋口高顕区長が会見を開き、新年度=2025年度の予算案を発表しました。2月18日の会見で樋口区長は「大きな時代の転換期を迎えている今だからこそ、改革を進める。区民生活の安心・幸せに着実につなげる区政を加速していきたい」と意気込みました。

新年度予算案の一般会計は過去最大となるおよそ754億円で、区民1人当たりに換算すると109万5000円となります。このうち、子育て施策には予算のおよそ4分の1が充てられ、東京23区初の取り組みとして、区立幼稚園での給食の提供や、中高生の子どもを持つ家庭に子ども1人当たり毎月1万5000円を支給するとしています。樋口区長は「最重要の課題は少子化。地域社会を見ていても、持続可能な地域社会があるのかという危機感を私は持っている。そうした中で予算を重点的に配分するという決断をした」と述べました。
また、生活に直結する物価高対策を早期に行うとして、今年度=2024年度の最終補正予算を用いて、全区民に5000円分のギフトカードを支給するとしています。