本物の下水道管の中に入れる“日本唯一の体験施設” 東京・小平「ふれあい下水道館」

2025.02.14(金)

10:10

埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故の影響が続き、全国的に下水道管の安全性が危惧される中、下水道管について詳しく知ることができる施設が東京・小平市にあります。日本で唯一、本物の下水道管の中に入ることができるという施設を実際に体験してきました。

埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故の影響が続き、全国的に下水道管の安全性が危惧される中、下水道管について詳しく知ることができる施設が東京・小平市にあります。日本で唯一、本物の下水道管の中に入ることができるという施設を実際に体験してきました。

小平市にある「小平市ふれあい下水道館」は、下水道管の歴史や構造などさまざまな情報を知ることができる施設です。

日本で唯一、実際に使用されている下水道管の中に誰でも入ることができます。実際に下水道管の中に入ってみると、思ったよりも高さや横幅はコンパクトな印象です。また、臭いも意外ときつくなく、トイレで感じることがあるような臭いです。

見学できるのは地下25メートルにある内径4.5メートルの下水道管「小川幹線」の内部で、ふれあい下水道館の担当者は「1977~81年ぐらいにかけて造られたもの」と説明しました。

実際に今も使われているこの下水道管には小平市内およそ5万人分の生活排水が集まるほか、雨が降った時には雨水なども流れ込むため、気象条件によっては見学ができなくなることもあるということです。

館内には老朽化した下水道管の展示も行われています。

茶色く濁っていたりひびが入っていたり、もろくなっている管の様子を見ることもでき、陥没事故の原因にもなる老朽化対策の必要性について説明する展示などもあります。

私たちに身近なインフラの仕組みや現状を知ることが、安全への一歩となりそうです。

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