東京・渋谷区の新年度=2025年度予算案が発表されました。予算案は過去最大規模の1468億7300万円で、今年度からおよそ2割増えました。その大きな要因が子育て関連の取り組み強化です。

会見で渋谷区の長谷部健区長は「『未来の学校プロジェクト』。渋谷区では区立小中学校の老朽化に対応するため、2022年5月『渋谷新しい学校づくりり整備方針』を定めている」と説明しました。
未来の学校プロジェクトは老朽化している区立の小中学校22校の建設や建て替え工事を進める政策で、新年度はおよそ140億円を投じて広尾中学校や松濤中学校の建て替え工事を行います。
さらに、建て替え期間中の学校の児童や生徒などが一時的に使用する仮設校舎「青山キャンパス」を区内神宮前に建設し、今年9月に開校する予定です。
新年度予算案では産後ケアの拡充も盛り込まれています。
長谷部区長は「日帰りで利用できる産後ケアの利用規模も増えてきたことから、新たにデイサービス型の産後ケアを実施することにした」と発表しました。
これは、これまで訪問型と宿泊型のみで行われてきた産後ケアについて、施設に通う形でサービスが受けられる「デイサービス型」を新設するというものです。生後1歳未満の子と母親が対象で、親子の体調管理や育児相談などに加え、昼食など食事の提供も行います。
新年度予算案で渋谷区は教育施設の一新とともに、子育て支援の拡充を目指します。