AIに睡眠相談できるシステム 東京・港区が支援し実証実験

2025.02.11(火)

10:20

東京・港区は、区民サービスの質の向上や地域活性化につながる新技術を用いたチャレンジを後押しする制度を実施しています。この一環として「AIによる睡眠相談」の実証実験が始まりました。生成AIを活用して専門的なアドバイスを提供し、睡眠の課題解消を目指そうというものです。

東京・港区は、区民サービスの質の向上や地域活性化につながる新技術を用いたチャレンジを後押しする制度を実施しています。この一環として「AIによる睡眠相談」の実証実験が始まりました。生成AIを活用して専門的なアドバイスを提供し、睡眠の課題解消を目指そうというものです。

港区が今年度から始めた「みなと新技術チャレンジ提案制度」は区内の事業者と区が協力して区民サービスの向上を目指す取り組みで、区は新たな技術開発に向けた実証実験の場所の提供や費用の負担を行います。選ばれた5つの事業のうちの1つ「nemuso(ネムソウ)」について、生成AIに睡眠の相談ができるコーナーを区内2カ所で2月10日から期間限定で始めました。

「nemuso」を開発したNTT DXパートナーの担当者は「専門知識に基づく正確な回答をチャット形式で手軽に得られるところが一番の特長」といいます。AIはおよそ300ページの睡眠資格のテキスト本や、実際に専門医が受けた相談に基づく回答などを学習していて、睡眠の悩みに合わせた改善策を示してくれます。

TOKYO MX『堀潤Live Junction』の坪北奈津美キャスターも、端末が設置された麻布台ヒルズの33階で体験してみました。「眠りが浅い」という坪北キャスターの悩みについて相談してみると、数回のやりとりをするだけで「寝具が自分の体に合っていないのではないか」などと、具体的・専門的な回答が送られてきました。具体的に文字に起こしたアドバイスをもらうことで、生活習慣を見直してみようというきっかけにもなりそうです。

今回の技術を開発する中で正確性に加えてこだわったのは「人と会話するように相談ができる点」だといいます。開発担当者は「一般的なAIだと一問一答で会話が完結してしまうが、悩みに対して、それはどういう状況なんだというのを深掘るようなワークフローが組まれていて、人と会話するようにAIと会話ができるようになっている」と話します。

3月2日まで設置されるこのシステムは、麻布台ヒルズでは施設内で働く人のみが対象ですが、港区スポーツセンターに設置される端末では来館者が無料で利用できます。

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