5歳以上の子どもが悩む夜尿症、その原因は睡眠にあり! 自宅で簡単にできる初期治療法を専門家が解説

2025.01.24(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜18:00~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、“子どもの夜尿症”について取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜18:00~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、“子どもの夜尿症”について取り上げました。

◆“おねしょ”と“夜尿症”の違いとは?

小学生になってもおねしょをしてしまう子がいますが、実は“夜尿症”という病気の可能性があるそうです。

“おねしょ”と“夜尿症”の違いは年齢がポイントで、一般的に5歳以上で週に2〜3回以上のおねしょが3ヵ月以上続いていると夜尿症。日本では、夜尿症になる子どもの割合が5歳で15%程度。10歳で約5%。15歳以上でも1〜2%はいると言われています。

そして、この病気は病院での治療が有効です。夜尿症の患者を年間200人ほど診ている順天堂大学医学部附属練馬病院の小児科医で「日本夜尿症・尿失禁学会」の理事長もつとめる大友義之教授に話を聞いてみると、「小学校にあがるまでの間に夜間の水分制限や寝る前のお手洗いなどを習慣づけるだけで、自ずとよくなることが多い。それでもよくならないようであれば、何か介入してあげないといけないと思う」と言い、さらには「介入してあげれば改善するので、よくならずに自信を持てない、思い悩むのは本当にかわいそう」とも。

大友教授によると夜尿症には睡眠の質が大きく関係しているとか。「夜尿の子どもたちの睡眠状態をモニターしてみると、浅くて質の悪い睡眠が続いている。そうなるとく尿意という刺激を感じられない。睡眠の環境を整え、質の高い睡眠をさせることでゴールに近づく」と夜尿症の対処法を伝えます。

キャスターの豊崎由里絵の5歳の子どもも夜尿症で、現在は泌尿器科に通院中だそう。その泌尿器科の先生曰く、受診の目安は日常生活に支障をきたすかどうかで、「例えば、保育園のお昼寝の時に漏らしてしまうとか、バスでうとうとしているだけで漏らしてしまうなど日常生活に支障をきたし、オムツをはけばいいとかそういう問題でない場合は薬を飲めば改善すると言われた」と豊崎。

ここまでの話を踏まえて、株式会社トーチリレー代表の神保拓也さんは「親としてできるのは2つぐらいだと思う。ひとつは寝る前に必ずトイレに行く、それを習慣づけること。あとはおねしょの場合も怒らず、膀胱が大きくなるのを優しく見守るというスタンスも必要」と私見を述べます。

なお、大友教授によると夜尿症の治療法は大きくわけて3つ。まずは初期治療で、これは「塩分や寝る前の水分を控えること」。そして、「寝る前に必ずトイレに行くなど生活の見直し」など。

ただ、これで改善する子どもは1割程度で、次の段階は薬物療法。睡眠時の尿の量を減らす薬を使うそうで、豊崎の子どもはこれを服用し、改善の兆しがあるそうです。

3つ目はアラーム療法で、これはオムツやパンツにおねしょに反応するセンサーをつけ、アラームが鳴ることで子どもにおねしょを意識させます。そうすることで尿意を我慢することを覚え、膀胱に溜められる量が少しずつ増えていくそう。

総じて豊崎は「今すぐ治さなきゃいけないと焦る気持ちもわかるが、長い目でみてほしい」と語り、「(泌尿器科の先生も)イライラするぐらいなら薬を飲んだほうがいいと言っていた。(おねしょや夜尿症に)悩んでいる方はまず医療機関に相談を」と話していました。

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<番組概要>番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 18:00~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx

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