エネルギーの一助、さらには莫大な利益を生み出す可能性も! 政府が普及を目指す日本発の次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」
2025.01.16(木)
06:50
TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜18:00~)。放送では、政府が普及を推進する次世代太陽光電池「ペロブスカイト太陽電池」について取り上げました。

◆今後期待のペロブスカイト太陽電池
経済産業省は、次世代太陽電池と位置付けられる「ペロブスカイト太陽電池」の導入目標を初めて策定しました。2040年に約600万世帯が賄える20ギガワットまで普及させるとし、年内に素案が示される新たなエネルギー基本計画に盛り込まれる見通しです。
ペロブスカイト太陽電池は日本発の技術で、軽量で薄く曲げることができ、建物の壁やガラスにも設置できることなどから、次世代の太陽電池として注目されています。ただ、中国やヨーロッパなどで量産化を目指す動きもあり、政府は日本メーカーの開発や量産体制の構築を支援していく方針です。
お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さんは、このペロブスカイト太陽電池の普及、ひいては「(世界に)盛大に売り出して日本に富が入るようにしていただきたい!」とその恩恵に期待を寄せます。
キャスターの堀潤も同じ思いのようですが、一方で「(日本は)技術は先行するが、産業化に失敗することがある」との懸念も。ただ、この件に関しては小池百合子東京都知事が実装に向けてアクセル踏むことを政策として掲げているため、その動向を注視します。
臨床心理士のみたらし加奈さんからは「こうしたものが開発されることについては応援する気持ちと、一方で廃棄されるときの環境負荷の問題はカバーされているのか」と案じます。さらには、「例えば、廃棄のことは日本だけで情報を握って『廃棄は請け負います』みたいな感じで産業化することも可能なのかなと」と新たなビジネルモデルを提案。
すると、堀は「それをやって世界の原子力の契約を次々にとっていったのが、ロシア」と続きます。結果としてロシアは原子力発電所の建設から売電、廃棄まで全て請け負うことで世界の半数以上の原子力計画を請け負いましたが、堀曰く、それは権威主義国家だからこそスピード感を持ってできたことだそう。
では、日本のエネルギー政策はどうしていくべきなのか。前明石市長の泉房穂さんは、「エネルギーは、やはり中長期の政策にしてほしい」と語ります。というのも、「私が市長だった当時、一時(日本は)太陽光に舵を切ったときもあったが、中長期ではなかった。そこをもっと安定供給にして、競争原理もちゃんと働くようにし、もっと伸びたらいいと思っていたが、(現状は)そうなってはいない」と振り返ります。
既存の太陽光発電は太陽光パネルを屋根に取り付け、それを外す際にも結構な費用がかかりますが、それに比べてペロブスカイト太陽電池であればそれも軽減し、壁に貼るなど設置も簡単とあって、一方で山田ルイ53世さんは「どんどん進めていただきたい」と改めて推進を熱望していました。
<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 18:00~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
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