デジタル活用し防災の意識向上へ 災害を疑似体験

2025.01.15(水)

10:30

最新のデジタル技術を活用して減災や防災の意識を高める取り組みが広がっています。

最新のデジタル技術を活用して減災や防災の意識を高める取り組みが広がっています。

1月14日に防災に関する協定を結んだのは、日本大学危機管理学部や、拡張空間=ARなどの技術を活用して防災に取り組む団体などです。各分野で協力し、デジタル技術を生かした災害訓練を学校などで新たに取り入れるよう働きかけていきます。

この日は仮想空間=VR機器を使った災害の疑似体験も行われ、2016年に発生した熊本地震の揺れが再現されました。ゴーグルを着用し、リアルな映像や音を通して地震が起きた時を体験できるため、実際の災害に備え、どんな準備が必要なのかを実感として知ることができます。実際にVRゴーグルを装着してみると、上から食器が落ちてきて、食器が割れる音も聞こえ、実際には揺れていなくても揺れているかのような感覚を体験することができました。

また、拡張現実=ARの技術により、火災が起きた時の避難も経験できます。ゴーグルを通して、天井から膝の高さぐらいまで煙が充満している映像を見ることで、煙を避けて避難するためにはしゃがんだ状態で歩く必要があるということを実感できます。体験した坪北奈津美キャスターは「実際に火災を体験したことがないので、こういう体験をしないと煙がここまで充満するというのは分からなかった。リアルで恐ろしさも感じた」と話していました。

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