ゴミ放置、騒音問題などを鑑み、ハロウィンなどに関わらず渋谷での夜間路上飲酒が通年禁止に…この条例改正は妥当か?

2024.10.04(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」では、渋谷区の新条例“夜間の路上飲酒通年禁止”について取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」では、渋谷区の新条例“夜間の路上飲酒通年禁止”について取り上げました。

◆渋谷駅周辺地域、午後6時~翌朝5時まで路上飲酒禁止

渋谷区は、10月1日からハロウィンなどの時期に限って禁止していた渋谷駅周辺地域での夜間の路上飲酒を年間通じて禁止に。時間は午後6時から翌朝5時までです。

これまで渋谷駅周辺では2019年に制定した条例に基づき、ハロウィンや年末のカウントダウンの特定期間だけ夜間の路上飲酒を禁止していましたが、路上飲酒が常態化し、ゴミの放置や騒音などの迷惑行為が深刻化しているため条例を改正。

また、併せて禁止エリアも拡大され、新たに渋谷区役所周辺や渋谷ヒカリエ周辺なども含まれました。ただし、これまで同様、罰則は設けないということです。

◆条例改正も“効果”については…

元裁判官で国際弁護士の八代英輝さんは、「そもそも罰則のない条例や法律にどこまで効果があるのか」と疑問視する傍ら、「禁止されたというのはひとつの進歩なんだろうなと感じる」と率直な思いを語ります。

さらに八代さんは、「これはお酒を売る側のモラルも問われると思う」とも。「海外では日本のようにコンビニエンスストアで(お酒が)簡単に手に入る状況にないので、(日本も)いろいろな工夫の仕方があると思う」とお酒の販売方法についても議論の余地があることを訴えます。

また、前明石市長の泉房穂さんも規制のあり方については、「目的のために手段があまりに過度に厳しくしすぎるのも悩ましいところ」と懸念。

一方、キャスターの田中陽南は、「路上飲み禁止は、騒音問題もあるけど、ゴミ問題もある。最近は街中のゴミ箱がすごく減ったと思っていて、お酒じゃなくても今は捨てるのに困ることがある。その辺りも何かいい手があれば」と言います。

この意見に対しキャスターの堀潤は、ゴミ箱撤去の背景のひとつにテロ対策を挙げつつ、「インバウンド需要が高まり、海外からのお客さんを一気に迎えているなか、いわゆる日本式のモラルは誰がどういうふうにアナウンスしていくのかが今問われている」と問題提起していました。

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<番組概要>
※2024年10月より番組リニューアル
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 18:00~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx

 

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