TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」、「New global」のコーナーでは、記録的豪雨が襲った石川・能登の現状を取り上げました。

◆復興半ばでの被災に「もう再起不能…」
今年1月の能登半島地震の被災地である石川県・能登半島を記録的豪雨が襲い、現地では冠水や川の氾濫などの被害が相次ぎました。
浸水した道路や家の泥をかき出す作業に追われる住民の方々に話を聞いてみると、「地震を乗り越え10月から仕事にかかるかなと思ったら水害。もう再起不能になってしまった……」と復興の最中でのさらなる被災に涙する方や、「とりあえず(家のなかの)泥をかき出しているが、その後どうすればいいのか分からない……」と不安を口にする方も。
さらに、震災後ようやくお店を再建したばかりという方は、「ほんの10時間、半日の災害だった」と猛烈なスピードで急襲した今回の災害を振り返ります。店内を見せていただくと、そこは一面泥だらけで、調理場の冷蔵庫は倒れて使えない状態となっており、「やっと開店したばかりだが、しょうがない」と苦悩を吐露。
また、浦上公民館の館長・喜田さんは、「あっという前に水が流れてきて、みるみるうちに水が増え、仮設住宅にいる人たちが心配で公民館に避難するように勧告した。それで、マイクロバスとワゴンで3往復してもらって30~40人近くが公民館に避難した。仮設住宅はあるが、電気が来ていないから水も使えずにみんな困っている。今日は公民館を開けておいて、トイレとか水、ちょっとしたものを使えるようになかに置いている。電気がなかったら何もできない。今は電気が欲しい」と訴えます。
◆現地の悲痛な声に、識者らも言葉を失う…
苦しい現状を目にした株式会社ABABA代表の久保駿貴さんは、「本当に心が痛む」と言葉を詰まらせつつ、「私たちひとり(現地に)行ったところで少しは力になるかもしれないが、今はもっと大きな力を能登に送る必要があると思う。ここに注力する政治家がもっと動いていいと感じている」と私見を述べます。
一方、脳科学者で理学博士の茂木健一郎さんは、「(能登は)とても魅力的な土地。だから、必ず復興すると思う」と願い、「僕も時を見て(能登に)行きたいと思う。我々の愛や支援を届けましょう!」と呼びかけます。
法学者の谷口真由美さんは「言葉がない。何をしゃべっても上滑りしそうな気がする」と前置きしつつ、「東日本(大震災)のときもそうだったが、(復興に)頑張っている皆さんが心折れそうになるときに、私たちは愚痴を聞くことはできる。そういう繋がりを作っていけたら」と話していました。
<番組概要>
※2024年10月より番組リニューアル
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 18:00~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx