石破首相が誕生、新内閣発足へ “早期解散”に野党は猛反発

2024.10.02(水)

10:20

新政権がスタートです。自民党の石破茂総裁が首相に選出されました。

新政権がスタートです。自民党の石破茂総裁が首相に選出されました。

10月1日に開かれた臨時国会では、石破総裁が示す早期解散の方針に野党側が猛反発しました。立憲民主党の小川淳也幹事長は「なぜ昨日、いまだ内閣総理大臣でないにもかかわらず、衆院解散と総選挙の日程を明らかにしたのか。憲法上の疑義を生じさせかねない異常な発言であり、潔く、直ちに謝罪と撤回を求める」と述べました。さらに、首相の指名選挙ではれいわ新選組の大石晃子議員がプラカードを掲げ「こういう茶番はやめろ。なんやねん、この茶番は」と発言し、投票が一時中断する事態になりました。そして投票の結果、衆参両院で自民党の石破総裁が首相に選出されました。

新たな首相の就任に、街の人からは「裏金問題のことを各議員に取り調べして、はっきりさせてもらいたい」(80代男性)、「今までの自民党のやり方を一から見直して、本当に国民に信頼される政治とはどういうものなのか原点から考えてもらいたい」(60代会社員)、「国防に関して詳しいと思うので、日本が平和に、国民が幸せになれれば」(50代会社員)などといった声も聞かれました。

午後4時ごろ、初めて首相として首相官邸に入った石破新首相はすぐに組閣に取りかかり、閣僚に指名された議員が続々と官邸を訪れました。新たな内閣では、林官房長官と斉藤国交相が留任し、13人が初入閣となりました。東京4区選出の平将明議員もデジタル改革担当相として初入閣しています。

<石破新首相9日に解散へ 野党反発「審議不十分」>

発足する石破新内閣は初入閣が13人で、総裁選を争った林氏と加藤氏を官房長官と財務相という政権の中枢に据えました。総裁選の石破陣営からは8人、一方、旧安倍派の入閣はゼロです。

一方、解散を巡る石破氏の発言をまとめてみると、総裁選の時には「本当のやりとりは予算委員会」、衆院解散を表明した9月30日には「予算委員会や党首討論の開催は国会の判断に従いたい」、そして首相指名を受ける前の1日午前には「国民に正面から向き合い、誠心誠意語っていく。逃げずに実行する内閣にする」とそれぞれ述べています。

臨時国会の会期については、1日の衆院本会議で野党が反対する中、9日までで決定しました。与党側は4日に所信表明演説、7日と8日に代表質問、9日に党首討論を行う日程を提案しましたが、対する野党は、審議不十分として受け入れていません。

野党は国会審議として「能登半島地震・豪雨災害に対する補正予算編成」「予算委員会の開催」「政治倫理審査会の再開」「旧統一教会との問題について、自民党の再調査と国会への報告」「旧優生保護法に関する被害者救済新法の成立」「公選法のポスター規制等の法案提出」を求めています。

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