電柱の落書きの消去作業を迅速に進めるため、東京・渋谷区と東京電力、NTT東日本の3者は9月初め、協定を結びました。その啓発活動の一環として、3者合同で落書きの消去が行われました

これまで、渋谷区内の電柱の落書き消去には管理会社の事前承認が必要でした。区は9月2日、電柱を管理する東京電力やNTT東日本と協定を結び、指定されたエリア内であれば事後報告のみで作業ができるようにしました。この協定の啓発として25日、電柱5本の落書き消去が行われました。この日、参加者は落書きされた電柱に特殊な洗剤をスプレーで吹きかけ、汚れを落としていきました。
渋谷区・環境整備課の担当者は「落書きを書く人は『自分はここにいる』という証明のように書いているが、それを渋谷区は絶対に認めない。活動を今後もずっと続け、渋谷区の意思をはっきり示していく」と話し、今後も街の美化に努めていくとしています。
また現在、区では他にも自動販売機の落書きでも同様の取り組みができるよう調整をしていて、今後も連携する事業者を増やしていきたいとしています。
<渋谷区 落書き消去で“誰でも参加可能なボランティア”>
渋谷区は落書きの被害をなくすため、2021年に「落書き対策プロジェクト」を立ち上げ、3年間で約1万2000平方メートル=テニスコート46面分の落書きを消しました。2024年7月からは「落書きを消すボランティア」を募集していて、これまでに企業での参加や家族連れなど126人が街の落書き消去を行いました。
このボランティアは希望すれば誰でも参加することができて、区のホームページなどから申し込むことが可能です。区外の人も参加できるということで、区の担当者はぜひ気軽に参加してほしいと話していました。