変化するニュースの情報源、今最も重宝されているのは?イギリス&日本の調査結果から考察

2024.09.26(木)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG(モニフラ)」(毎週月~金曜6:59~)。「New global」のコーナーでは“ニュースの情報源”について取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG(モニフラ)」(毎週月~金曜6:59~)。「New global」のコーナーでは“ニュースの情報源”について取り上げました。

◆ニュースへのアクセス方法…オンラインがテレビ超え

イギリスの公共放送局「英国放送協会(BBC)」などを管轄している英放送通信庁が、ニュースへのアクセス方法に関する最新の調査結果を発表。それによると、テレビ(+オンデマンド視聴)が70%に対し、オンラインを通じてニュースを得る人が71%と初めてオンラインがテレビを上回りました。

経済ジャーナリストの荻原博子さんは、「アメリカでも、新聞社はもう新聞だけでは(経営的に)やっていけないので、みんなオンラインに向かっている」と言い、「オンラインで成功すると、予算が増し本体のニュースもしっかりするので、より良いニュースが流れる。良い方向に進んでいるところもある」とオンライン化による恩恵を挙げます。

また、昨今の傾向としてはテレビやオンラインに付随する“映像”の価値が重視され、映像のない新聞はアクセス方法では劣勢です。ただ、“正確性”、“信頼度”、“公平性”に関する調査結果を見るとテレビとラジオ、そして新聞は強く、オンライン、SNSとは差があります。

これについて、キャスターの堀潤は「イギリスでは最近フェイクニュースが駆け巡り暴動もあった。そうしたなかで既存のメディアに対する正確さ、信頼さがある程度の位置を占めている」と分析します。

株式会社ABABA代表の久保駿貴さんは、近年はテレビ局がYouTubeチャンネルを開局していることを指摘し、「そこでニュースを観たりするが、全国のニュースだけでなく各地域のニュースも流していて良いなと思うし、(オンラインは視聴者の)コメントがすぐに見られるので、(自分が)偏った考えを持っていたとしてもいろいろな意見を得られる。僕はオンラインも公平性、信頼性はあると思う」と私見を述べます。

◆日本でもテレビよりインターネット

では、日本の状況はどうなのか。世の中の出来事や動きを知るのに利用しているメディアに関して総務省が調査したところでは、テレビよりもインターネットが強く、年代別に見てもテレビがオンラインを上回っていたのは60代のみでした。

そうしたなか、自民党総裁選にあたって自民党からは新聞・通信各社にインタビューや写真、掲載面積など、必ず各候補を“平等・公平”に扱うよう要請がありました。

これに関して、経済アナリストの池田健三郎さんは、ある程度は配慮が必要としつつ「本来伝えるべき情報、メディアの主観による取捨選択が必要となるが、実質的に総理大臣選出選挙に近いものであれば扱わないわけにはいかないし、メディア側にも葛藤があると思う。第三者の声も入れながら結論に対し常に見直しをかけていかなければいけない。ただ、商業放送の場合は、特にスポンサーを集めながら運営しなければならない難しさもある。かといって忖度しすぎて報道が歪んでもいけない。そのあたりのバランスは非常に難しい」と憂慮。

加えて、荻原さんは「先の東京都知事選では多くの立候補者が出て、全員を紹介しようにもメディアは時間が限られている。そこをなんとかしないと一人ひとり(の情報)があまりにも薄くなってしまって、よく分からない」と意見していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 6:59~8:30
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組X(旧Twitter):@morning_flag
番組Instagram:@morning_flag

 

 

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