東京都の「018サポート」新たに約2000人に重複支給 小池知事は「年度内に支給 精算している」

2024.09.25(水)

10:20

東京都が0歳から18歳を対象に月額5000円を支給する「018サポート」で2023年度分の2000人への重複支給が新たに判明した問題で、小池知事は9月24日「年度内に支給をということで行った。精算をしているところ」として、スピード感を強調しました。

東京都が0歳から18歳を対象に月額5000円を支給する「018サポート」で2023年度分の2000人への重複支給が新たに判明した問題で、小池知事は9月24日「年度内に支給をということで行った。精算をしているところ」として、スピード感を強調しました。

0歳から18歳に月額5000円を支給する「018サポート」で、東京都は20日、手違いにより複数回申し込み、申請情報に誤りがあった人など約2000人への重複支給があったことを明らかにしました。今後、返金を求める方針で、総額がどれぐらいになるかについては確認中だとしています。

都によりますと、018サポートの申請で重複がないかを調べるためには、申請された情報と住民基本台帳を照らし合わせて確認する仕組みが必要でした。しかしサービスを始めた昨年度=2023年度は“年度内に支給を始める”ことを重視し、この仕組みを整える前に支給を始めたということです。都の担当者は「迅速に支給するために照合を支給後にした。返金が必要になることは想定していた」としています。

018サポートを巡っては、9月2日にもマイナンバーカードを使った申請で子ども約1700人、総額1億2100万円を超える重複があったことが明らかになっています。都は前週にも、同様のケースでも新たに134人の重複があったと発表しました。

<018サポートでまた重複支給 経緯は、>

子育て世帯への支援である「018サポート」でなぜ、重複支給が起きてしまたのか経緯をまとめました。

昨年度分の約2000人の重複支給については、住民基本台帳と合わせて確認すれば分かるはずでした。年度内に支給を始めることを優先するあまり、この仕組みがないまま支給を始めたことが一因です。例えば、手違いで両親がそれぞれ申請してしまい、どちらかがフリガナの小文字を打ち間違えたような場合(「トウキョウ・タロウ」と「トウキヨウ・タロウ」のような例)、基となる正しいデータがないため、この2件が別人と判定されて重複支給につながったということです。東京都は「入力ミスで返金が必要になることは承知していた」と釈明していて、現在は住民基本台帳との照合もできているとしています。

そして「申請の重複」に関しては9月2日にもマイナンバーカードを使った申請で明らかになっています。018サポートは一度申請すれば、年度が変わっても引き継がれる仕組みとなっていますが、昨年度の申請後、誤って今年度も申請してしまった場合に、マイナンバーカードの設定に誤りがあり、重複を検知できなかったということです。名前とフリガナ、生年月日、住所の4つの情報を基に重複の確認を判定していますが、マイナンバーカードからはフリガナの情報が取得できないため、同じ人でも別人として判定されてしまい、今回の誤った支給につながったということです。

東京都は個別に連絡し、返金を求めていく考えです。申請開始までのスピード感とその正確性の両立が今後の課題となりそうです。

 

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