都の018サポート給付金 総額1億2000万円以上を重複支給

2024.09.03(火)

10:40

東京都の子ども支援策で、総額1億2000万円以上の支給ミスが発覚です。18歳以下の子どもに月額5000円を支給する「018サポート」で、約1700人分が重複して支給されていたことが分かり、都は返還を求める連絡を急いでいます。


東京都の子ども支援策で、総額1億2000万円以上の支給ミスが発覚です。18歳以下の子どもに月額5000円を支給する「018サポート」で、約1700人分が重複して支給されていたことが分かり、都は返還を求める連絡を急いでいます。

「018サポート」は都が昨年度から新たな子育て支援策として進めているもので、申請すれば都内に住む18歳以下の子ども1人あたり5000円が支給されます。今回、昨年度と今年度の分で合わせてこども約1700人分、総額で1億2141万円を誤って支給していたと都が発表しました。

記者:「018サポートは一度申請したら、次の年は申請せずに支援を受けられますが、今回のシステムエラーにより重複の申請が可能になってしまったということです」

都によりますと原因は、申請を審査する過程で重複を見分けるシステムに設定ミスがあり、同じ保護者からのマイナンバーによる重複した申請を、別の人と判別してしまったためということです。

受給者の一人から「想定より振込額が多い」とコールセンターに電話があり発覚したということです。現在、都の担当者が重複して支払われた給付金の返還を呼びかけています。

小池知事:「それぞれ対象の方に連絡させていただいて、返金をしていただくか、次の時と相殺をするということをこちらから連絡させていただいてます」

今回、問題となっている東京都の018サポートは、都内に住む18歳以下の子どもに対し1人当たり月額五千円を支給する事業です。今回、1694人分合計1億2141万円を誤って支給してしまったということなんです。

ではなぜこのようなミスが発生してしまったのか。この018サポートは昨年度から始まっていまして、一度申請すればその後は自動的に更新されるのですが、それを知らずに申請した人が多くいたということです。もちろん重複での申請なので本来、無効になるはずだったんですが、申請方法によっては有効と判断されてしまったんです。

申請方法は大きく3種類に分けられ、「マイナンバーカード」「免許証などの身分証を使ったオンライン」「郵送」の3つがあります。このうちマイナンバーカードを使った申請のみ、設定を誤り、重複を検知できなかったということなんです。

詳しくみていきますと、申請にあたっては名前とフリガナ、生年月日、住所の4つの情報を基に重複の確認を判定するということなんですが、マイナンバーカードからはフリガナの情報が取得できないため、同じ人でも別人として判定されてしまい、今回の誤った支給につながったということです。

東京都は今後について申請システムの設定を変更するには大規模な改修が必要となるため、住民基本台帳の情報も使って重複していないか、確認していくということです。

 

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