上野動物園のジャイアントパンダ リーリーとシンシン、中国に返還へ

2024.09.02(月)

10:10

東京・上野動物園の双子パンダとシャンシャンの両親であるリーリーとシンシンが9月、中国に返還されることになりました。

東京・上野動物園の双子パンダとシャンシャンの両親であるリーリーとシンシンが9月、中国に返還されることになりました。

2005年に中国で生まれた2頭のジャイアントパンダは、2011年2月に上野動物園にやって来ました。名前は東京都が公募し、4万件以上の応募の中から「リーリー」と「シンシン」に決定しました。一般公開の初日には開園前に3000人もの人が長い列を作る人気ぶりとなりました。また、2017年には2頭の間に雌のシャンシャンが誕生し、都内はお祝いムードに包まれました。さらに2021年には双子のシャオシャオとレイレイも生まれ、東京だけでなく全国にパンダフィーバーが起こりました。

子どもたちも生まれ、10年以上にわたって多くの都民から愛されてきたリーリーとシンシンですが、今年、人間では60歳ぐらいに相当する19歳になりました。2頭はおととし=2022年から高血圧などの症状が出始め、投薬治療を行っています。そして、東京都と中国の専門家が協議した結果、移動ができる健康状態のうちに中国に帰国させて治療するのが望ましいという結論に至りました。

2頭がやってきた当時から見守ってきたという上野観光連盟の二木忠男名誉会長は「2頭が果たした役割は大変大きい。これから先の上野動物園のパンダの人気を培ってくれたから。だから、この2頭が帰るというのは個人的にも切ない思いがします。大いに貢献してくれましたから」と、2頭への感謝の気持ちでいっぱいだと話します。

リーリーとシンシンの中国への返還日は9月29日で、上野動物園での観覧は前日の28日までとなります。東京都は9月に、2頭が過ごした5000日分の思い出を振り返るお別れイベントを計画しています。

 

この記事が気に入ったら
「TOKYO MX」 公式
Facebookアカウントを
いいね!してね

RELATED ARTICLE関連記事