台風10号の接近備え 都が“マンホール噴出”対策

2024.08.30(金)

10:30

九州に上陸している台風10号。東京都は、緊急の対策会議の開催やマンホールを大雨に強いタイプに交換するなど、接近に備えています。

九州に上陸している台風10号。東京都は、緊急の対策会議の開催やマンホールを大雨に強いタイプに交換するなど、接近に備えています。

29日午前8時ごろに鹿児島県に上陸した台風10号。31日にかけて西日本を東へ進む見込みで、西日本と東日本では、線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる恐れがあります。

台風の接近に備え、都内でも対策が進められています。

記者:「こちらでは、マンホールを取り替える作業が行われています。実はこの場所、先週の大雨で地面が隆起してしまったということです」

東京都によりますと、今月21日の大雨では、西新宿など都内5カ所で、下水管の中に大量の雨が流れ込み、空気が圧縮されたことでマンホールのふたが飛んだり、ずれたりする現象が相次ぎました。

そこで都は、今回の台風の接近前に、被害があった5カ所でマンホールのふたを「圧力を開放する形状」に交換する作業を急いでいます。新たなふたは長さ7.8センチ、幅2.5センチの穴が開いていて、空気を逃しやすいのが特徴です。

東京都下水道局 水沼敦彦課長:「台風の前にはやりたいということでやった。空気圧が中央面から出る形になるので、安全性は高まる」

また東京都は、29日午後5時から台風10号に関する対策会議を開催し、小池知事も出席。冠水の恐れがある都道の巡回を強化することや、SNSなどを活用した都民や外国人観光客への注意喚起など、各局の対応状況を確認しました。

小池知事:「浸水域、避難場所が確認できるハザードマップをホームページなどで公表しているので、あらかじめご確認を頂きたい。ぜひとも自ら、そして大切な人の命を守るための行動をよろしくお願いいたします」

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