日々、進化を続けるIT分野。秋葉原にあるシェアオフィスではAI＝人工知能を活用した次世代型の会議室が誕生しました。AIから様々な提案が飛び交う未来の会議の形とは…

秋葉原駅のすぐ目の前にある、商業やオフィスが入る複合ビル。ここで貸し出されているシェアオフィスに、AIを活用した新たな会議室が設置されました。

記者：「こちらが新しくできた次世代型の会議室なんですが、中に入ってみますと、左右の壁いっぱいに男性と女性の映像が映されています」

3Dのキャラクターや文字が前後左右の壁いっぱいに映し出されているこの部屋で、一体どんな会議が行えるのでしょうか？

リコー未来デザインセンターはたらく歓び価値創造室 花谷愼也グループリーダー：「私は今アイデアをちょっと思い浮かんだだけの人間として、これからアイデアを入れていきます。“新人のモチベーションを上げる方法”」

まず、会議のテーマとなるアイデアの内容を決めます。そして、アイデアに沿った参加者の意見を音声で入力すると、３Dキャラクターとの会議が始まります。

3Dキャラ『エミリー』：「こんにちは、私はエミリー。一緒にアイデアを磨いていきましょう」

画面のキャラクターは生成AIを活用し、テーマに沿った発言の選択肢を複数、提案してくれます。

3Dキャラ『エミリー』：「自己肯定感の向上は素晴らしいです。どのようにしてその変化を継続的にモニタリングし、成果を評価する予定ですか？」

参加者の意見を評価した上で、さらに具体的な質問もしてきます。このように、よりよいアイデアに導いてくれる男女2人のキャラクターには、それぞれ特徴があります。

3Dキャラ『ルーカス』：「実現可能性が全く評価されていない。新人の個別対応を行うためのリソースや時間が足りているのか、具体的な計画がないと見通せないぞ」

男性のルーカスは厳しく、女性のエミリーは優しく、意見を言う設定となっていて、気分や会議の雰囲気に合わせて3Dキャラクターの発言の内容を選択できるようになっています。

花谷愼也グループリーダー：「僕は最初「新人褒めること大事」しか言ってないんです。これがすごく長くなってちゃんと返ってきました。新人のモチベーションを高めるためには…ガーッと返ってきます。内容もすごく理解ができるものになっています」

時間にして約10分間。AIとの対話だけでアイデアがここまで具体化されました。

花谷愼也グループリーダー：「ここの会議室であれば生成AIと仲良くお話ができ、うまく活用ができる。それによって人が創造的になる。次世代会議室をどんどん進化させていきたいと思っています」