TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜6:59~)。「FLAG NEWS」のコーナーでは、品川区が強化する“孤独・孤立対策”について取り上げました。
◆官民が連携し孤独・孤立対策を強化!
品川区は、孤独や孤立に苦しむ人の相談体制を強化しようとNPO法人「あなたのいばしょ」と協定を締結しました。2020年に設立された「あなたのいばしょ」は、自殺やDV、子どもの虐待を防ごうと毎日24時間、年齢を問わずチャットで相談を受け付け、これまで100万件以上の相談に対応しています。

品川区でもこれまで電話や対面での相談窓口は運用してきましたが、今回の協定で課題となっていた夜間・休日の相談体制が確保される形となります。なお、窓口で受け付けた相談をもとに区の支援につなげる他、警察や児童相談所などに連絡し、適切な対応を行うということです。

◆孤独・孤立対策、官民連携によるメリットとは?
この件に関し、「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さん自らより深く解説します。現状、孤独・孤立対策には「孤独・孤立対策推進事業」と「重層的支援体制整備事業」と2つの異なる事業があるなか、後者は個々人に提供する福祉サービスを複数の機関が連携し対応していくものですが、大空さん曰く、それを担っているのは行政機関だけだったとか。

しかし、「あなたのいばしょ」のような民間が参画することで、より手厚いサービスが可能に。「やはり深夜や早朝は、行政も(相談窓口を)開けたいが開けられない。でも、私たちのような民間の相談窓口が入ることで、そうした悩みを深めている人が多い時間帯に相談につなげられる」とメリットを挙げます。
さらに、「相談して終わりではなく、(行政と組むことで)次の問題解決のプロセスまで入っていける。どこから地域の機関が担うのか、役割分担をしっかりとやっていく、それが今回の協定」と品川区との連携を解説します。

大空さんの話を聞き、キャスターの堀潤は、いまや社会課題も複雑化するなか、慣習的な縦割りで旧態依然とした自治体を憂慮しつつ、「民が(行政に)横串を刺し、行政機能を維持するべきだという議論もあるが、今の話を聞くとやはり民間セクター、ソーシャルセクターの役割はものすごく重いと思った」と感想を述べます。

対して、タレントのREINAさんは「私が関わる宇宙開発も今までは国、パブリックセクターが進めてきたが、ここ10年、20年で民間がリードする世界になってきている」と民の影響力が増していることを明かし、「だからといって国と協力しないわけではなく、国が指揮を執ったり、方針や戦略を出し、それを民間が実行するというような上手いパートナーシップが組めることができるので、さまざまな分野で官民のパートナーシップが進んでいければ」と期待を寄せます。

一方、お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さんは、早朝・夜間の悩み相談が可能になったことを素直に喜びます。というのも、自身が引きこもっていた当時や上京当初に芸人として全く売れずに大変だった頃は、朝方や夜中がメンタル的に最も厳しかったから。「その時間帯は『みんな楽しくやっている、それに比べて俺は……』みたいな気持ちが生まれるので、そこで対応してもらえるのは大きい」と自身の体験を交えて話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 6:59~8:30
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組X(旧Twitter):@morning_flag
番組Instagram:@morning_flag





