依然として厳しい暑さが続くなか、千代田区では熱中症対策として、冷房設備の整った小学校の体育館を開放しているほか、8月22日から区内の交差点に日よけ用のパラソルの設置をはじめました。

記者:「千代田区立千代田小学校の体育館です。冷房がしっかり効いていて、手元の温度計は23℃を示しています。ひんやりとした空間のなかで、子どもたちはバスケットボールを楽しんでいます」
千代田区では熱中症対策の1つとして、今月30日まで区内4つの小学校の体育館を開放しています。対象となるのは区内在住の小学生で、午前9時から10時半までの1時間半、遊ぶことができます。
小学5年生:「体育館という遊び場・運動場が開放されて、だらける人も運動できていいんじゃないかなと」
小学4年生:「体育館のほうが(外よりも)涼しいし、汗かいても冷房が効いてるから、ここの中だとあまり熱中症になりにくいので、ここで練習したほうがいい」
冷房設備の整っている体育館の開放について、樋口区長は…
樋口区長:「子どもたちにとっては貴重な夏休み。そこで、存分にボール遊びや体を動かしてくださいと、夏休みの楽しい思い出をつくってくださいと、このような思いで取り組んだ」
また、22日から神田神保町の交差点に新たな熱中症対策も開始。
記者:「こちらは信号待ちの人のための日よけのパラソルです」
区は、区民からの「信号待ちの日差しがつらい」といった声などを受け、約2メートルのパラソルの日よけを設置しました。この取り組みを提唱している気象予報士の根本さんは…
根本美緒さん:「一番は日差しを遮ることがすごく重要なんです。パラソルの中と外では大きな違いがあった」
今回のパラソル設置に先立ち、神田淡路町の複合施設で、日よけ効果を観測した結果、屋根の部分は日射を受け高温になっている一方で、下の日陰部分は周りに比べ表面温度が低いことがわかったということです。
根本美緒さん:「パラソルが)いろいろな交差点にちゃんと定間隔にあるということが必要かなと。快適に信号待ちできるという安全な街づくりしていくことで、子どもたちやお年寄りも安全に過ごせるような街になれば」
千代田区は今後も、区民の熱中症対策に力を入れていく考えです。