頻発する地震…小池知事「備えて」

2024.08.20(火)

10:20

今月に入り、頻発している地震についてです。8月19日未明には茨城県で最大震度5弱の地震が観測されました。神奈川県でも9日に震度5弱の地震が起きていて、小池知事は「いざという時に備えてほしい」と呼びかけています。

今月に入り、頻発している地震についてです。8月19日未明には茨城県で最大震度5弱の地震が観測されました。神奈川県でも9日に震度5弱の地震が起きていて、小池知事は「いざという時に備えてほしい」と呼びかけています。

8月19日午前0時50分ごろ、茨城県北部を震源とする地震があり、茨城県日立市で震度5弱、埼玉県から福島県の広い範囲で震度3を観測。都内でも23区や調布市などで震度1を観測しました。

気象庁は揺れの強かった地域について、今後1週間は同程度の地震に注意するよう呼びかけています。

今月に入り相次ぐ、大きな地震。宮崎県では8日に震度6弱の地震が発生し、南海トラフ地震の発生の可能性が高まっているとして、政府が臨時の注意情報を出しました。またその翌日には、神奈川県でも震度5弱の地震が起きています。

頻発する地震に小池知事は…

小池知事:「いつどこで何が起こるか、これは備えていくしかございません。皆様方にもできるだけ防災、そしていざといった時の備えなどをしっかりしていただいて、また都庁としてしっかりといざといった時の対応を進められるように常に備えております」

東京に隣接する神奈川県を震源とする地震を巡っては、専門家はこう指摘します。

専門家:「近い将来首都直下地震を誘発する可能性は考えられます」

このところ関東でも地震が相次いで発生しています。こちらは今月8日以降で関東で発生した震度3以上の地震です。9日には神奈川県西部で震度5弱。さらに14日と15日にも神奈川県西部で震度3と震度4の地震が発生しています。

そして19日の未明には茨城県北部で立て続けに震度4、そして震度5弱の地震がおきました。関東だけで、ここ10日の間に震度3以上の地震が合計5回、発生しています。

宮崎県の地震では「南海トラフ地震臨時情報」が初めて出されました。地震が続くと大きな地震への不安を感じてしまいます。

そこで地震の専門家に最近、頻発する地震と懸念される首都直下地震との関連性について伺いました。

長尾年恭客員教授:「けさの地震がすぐに首都直下地震につながるとは考えにくい。(一方で)8月9日(神奈川西部の地震)の震源の近くには国府津松田断層という非常に第1級の活断層もあり、ちょっと東側には伊勢原断層という、内閣府が首都直下地震の候補としている断層のすぐそばですから、9日の地震が近い将来に首都直下地震を誘発する可能性は考えられる」

東海大学と静岡県立大学の長尾年恭客員教授は、19日の茨城県北部の地震と神奈川県西部の地震は性質の違う地震だという見解を示しています。

まず19日の地震は、東日本大震災の1カ月後に起きた福島県浜通り地震の余震で、直ちに首都直下地震に影響する地震ではないと分析しています。

一方で、今後の地震活動に注意が必要なのが、9日や先週起きた神奈川県西部の地震で、こちらは大きな活断層に近い場所で発生していることから、首都直下地震を誘発する可能性も考えられると指摘しています。

いつ起こるか分からない地震への備え、今一度、確認しておきましょう。

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