日本と深い「絆」、ハワイの魅力はここに!トラベルライター水野久美の特番「エ ホロムア カコウ!」を振り返りで紹介
2024.08.17(土)
11:50
TOKYO MX(地上波9ch)は、7月7日(日)19:00~19:30に特別番組「エ ホロムア カコウ!ハワイ日本人ゆかりの地へ」を放送。同番組では、旅関連の本を数多く出版するトラベルライターでキャスターの水野久美(みずの・くみ)さんが、ハワイで活躍する日系人・日本人のもとを巡り、人を惹きつける魅力に迫りました。

◆水野久美がハワイの魅力をリポート!
“南国の楽園”ハワイといえば、海外ビーチリゾートの代表格。明治時代から多くの日本人が移民としてハワイに渡り、今の楽園を築く一翼を担いました。現在も数多くの日本人が移り住み、ビジネスで成功を収めるなど ハワイの未来に向け、地元の人々と一丸となって歩んでいます。
今回ハワイを訪れたのは、旅紹介の本を数多く出版するトラベルライターで キャスターとしても活躍する水野久美さんです。
ちなみに、番組名の「エ ホロムア カコウ」はハワイ語。ホロムアは“成功”や“前進”、エとカコウで“しましょう”を意味し、“ともに未来へ”という意味合いとなります。
羽田空港から約8時間のフライトで到着する、太平洋に浮かぶ常夏の楽園・ハワイ。アメリカの1州で、ハワイ島、マウイ島、オアフ島など8つの島と100を超える小島からなります。今回は、州とホノルルがあるオアフ島にフォーカスを当て、未来に向け邁進する日系人・日本人の方々を訪問しました。
まずお話を伺ったのは、ハワイの魅力に精通しているハワイ州観光局で日本支局の局長をつとめるミツエ・ヴァーレイさんです。開口一番「日系の方々は“伝承”をしっかりしていくということで1世から2世、2世から3世と、本当に50年、100年と続いている企業さんが多いので、ぜひいろいろとお話を聞かれるといいと思います」とおすすめします。
そんなヴァーレイさん言葉を受けて、水野さんの「エ ホロムア カコウ」体験の旅がスタート!
■ハワイ日本文化センター
まず向かったのは、「ハワイ日本文化センター」です。ここでは、サトウキビ農園に入植した日系1世、日本と同じ教育を受けながらもアメリカ人として第2次世界大戦で戦った2世など、ハワイで日系人が歩んできた歴史や文化を紹介しています。
館長のネイト・ギョウトクさんにお話を伺うと、「ハワイで暮らす日系人の子どもたちは6世にまでなっていて、日本の文化や歴史を忘れかけています。ここで学ぶことで、自分たちのルーツを知ってもらいたいと考えています」と存在意義について言及。
さらには、「日系移民の歴史を展示することで、ハワイと日本との“絆”がすごく深まっているように思います」と実感を語り、「日本の方々に展示を見ていただき、“絆”を感じてもらえたらうれしい」と話していました。
■アロハ豆腐
続いては、ハワイで最もおいしいと評判の、日系人夫婦が営むお豆腐屋「アロハ豆腐」へ。
アロハ豆腐の創業は、戦後間もない1950年。こちらの工場では、木綿、絹ごしをはじめ、厚揚げや納豆、豆乳なども製造しており、直売所も併設しています。
社長のポール・ウエハラさんは日系3世で、祖父の代から受け継いできた製法でつくられた自慢の木綿豆腐は、日本人にも「懐かしい味」と評されるなど、一番人気を誇ります。
ウエハラさんによると、ここで製造される豆腐は、ハワイ島で取ったにがりを使用。工場でしか購入できないという“おぼろ豆腐”を試食させてもらった水野さんは、「ん~! すごい、口のなかで溶けていく感じ」とその味わいに目を丸めていました。
■サンヌードル
次に水野さんが訪れたのは、日本人が経営する製麺会社「サンヌードル」です。こちらは、栃木県出身の夘木栄人(うき・ひでひと)さんが単身ハワイへと渡って創業。ここで製造された日本品質の麺は、ハワイで数多くのラーメン店やレストランなどに出荷されていて、ローカルに愛され続けています。
現在、1日およそ5~6万食分、約150種類もの麺類を製造するほどの規模にまで成長。なかでも、創業時から守り続けているというこだわりについて「やっぱり人の体のなかに入る食べ物なので、防腐剤や保存料、人工着色料などは一切使用していません」と力を込めます。
夘木社長がハワイに来たときには製麺会社が19社あったものの、なかには跡継ぎの問題などの理由で店じまいを余儀なくされるなど、その数は徐々に減少。サンヌードルは、そうした会社から後を託される存在となり、「現地のコミュニティに受け入れられたひとつの証拠なのかなと思います」としみじみ。
元々は、ラーメンをハワイやアメリカに伝えたいという思いがあったといいますが、今となっては「ハワイのソウルフード『サイミン』を逆に広めていきたい」と思いを口にすると、水野さんは「夘木社長の努力と柔軟性と信頼は、日本人自体の信頼につがっているんだろうなと思いました」と感心しきりでした。
■ハワイアン・パイ・カンパニー
続いて水野さんは、ハワイのベストパイショップに選ばれたことのあるパイ専門店「ハワイアン・パイ・カンパニー」へ。こちらのお店は、日系人家族が経営しており、店内には代々受け継がれてきたものから新作まで並ぶほか、自宅で焼くことのできる冷凍パイも販売しています。
こちらのお店で一番人気という「HAWAIIAN PASSION PEAR」を口に運び、「フルーツがたっぷりざっくり入っていて、すごく程よい甘さで食べやすいです。バターの香りもふわっと伝わっておいしい!」と満面の笑みの水野さん。
日系4世で同店でプロダクションマネージャーをつとめるアンドリュー・チュン・ホリさんにお話を伺うと、試食したメニューはアンドリューさんの両親考案のレシピで、「僕がパイに目覚めた味です。これがハワイの味だと思いました」と自信たっぷり。
ちなみに、カスタードパイは祖父考案のレシピで「大切な家族の味なので、先の世代にも引き継ぐつもりです」とアンドリューさん。日本人観光客に向けて、「僕たち日系人家族が今まで築いてきた文化を、うちのパイを食べ て感じてもらえたら嬉しい」と話していました。
■ハナレ・バイ・アイランダー・サケ・ブリュワリー
次に紹介するのは、ハワイで1軒しかないという日本酒の酒蔵「アイランダー サケ・ブリュワリー」です。2020年、ハワイで33年ぶりとなる酒蔵を創業したのは、元醸造所職員で東京都出身の高橋千秋(たかはし・ちあき)さん。
ハワイ島・マウナケア山の伏流水やコナ沖の海洋深層水などから仕込まれたというハワイ産の日本酒を口に含み、水野さんは「甘みを感じるけど、すごくすっきりしていますね!」と驚きの表情を浮かべます。
高橋さんによると、アイランダー サケ・ブリュワリーで醸造された日本酒を味わえるのは、オアフ島ではチャイナタウンにある週末のみ営業しているレストラン「ハナレ・バイ・アイランダー サケ・ブリュワリー」、もしくはハワイ島のマウナケアリゾート内にあるゴルフ場のクラブハウスで、酒蔵レストランを平日営業しているそう。
■プカプリンツ
続いては、ハワイで唯一ハンドプリントの生地を生産している「プカプリンツ」へ。ハワイの民族衣装、アロハシャツやムームードレスは南国らしい絵柄が魅カのひとつです。
水野さんが身に纏ったワンピースは、色の組み合わせがとても好評なデザイナーによるデザイン、且つ、ここで生産された生地で仕立てられたもの。ハワイを感じさせるモンテスラ柄をあしらったデザインに、思わず笑みがこぼれる水野さん。
日系3世で社長のクリス・ヨコガワさんは、「私の会社では、ハンドプリントにこだわっています。昔ながらのやり方ですが、絵柄のズレやかすれなど、その風合いをお客さまからご好評いただいております」と胸を張ります。
■カフクファーム
次に水野さんが向かったのは、ホノルルから車でおよそ1時間、オアフ島の北端にある農園「カフクファーム」です。ここは、4代に渡って日系家族が営んでいる農園で、パパイヤやナスなどさまざまな果物や野菜を栽培しています。
この農園を経営する日系4世のカイリー・マツダ・ラムさんとご主人のジュダ・ラムさんによると、カフクファームの歴史は100年以上前にまで遡ります。熊本と福岡からノースショアにやって来た2つの家族が始まりで、農園を一般開放するようになったのは、4代目であるラムさんご夫婦の代になってからで「これだけの土地があるんだったら、地元の人に愛され、観光客も訪れる場所にしたいと考え、カフェやお土産の販売を始めました」と経緯を語ります。
週末には、農園を巡るツアーを開催しており、採れたての作物を味わうこともでき、「人と食、そして、この大地がどうつながっているのか知るきっかけを、ここで得てもらえたらと思います。ぜひ、体験しに来てください」と多くの観光客の来園を心待ちにしていました。
■ホノルル美術館
続いて紹介したのは、ハワイ州最大の美術館「ホノルル美術館」。ここでは、モネやゴッホなどの名作をはじめ、日本の浮世絵も数多く展示されており、なかでも歌川広重の作品の所蔵数は世界一を誇ります。
同館の学芸員・南清恵(みなみ・きよえ)さんによると、浮世絵は木版画で最初に200枚ぐらい刷ると言われていて、作品の人気が出るとさらに刷っていくのが通常だそう。ホノルル美術館では、線がシャープで色が美しい初刷りの浮世絵を数多く所蔵しており、「質としてはすごくいいものが揃っていると思います」と南さん。
南さんの案内のもと、名作の数々を堪能した水野さんは「想像以上に日本の作品が多く展示されていて、改めて、海外で日本の良さを知るきっかけにもなりました」と感じ入っていました。
■TRファイヤーグリル
次に水野さんが訪れたのは、岡山県出身の三村浩之(みむら・ひろゆき)シェフの料理がリーズナブルに食べられると地元で人気のレストラン「TRファイヤーグリル」。ここでは、三村シェフが腕を振るうステーキや小皿料理などを味わうことができます。
水野さんは、この日おすすめという「イカ墨のパエリア」(39ドル)と「バジルとケケールのパスタ」(26ドル)をオーダー。まずはパスタから口に運ぶと、「バジルの香りとケールの苦みのバランスがすごくいい!」と笑顔。続いて、パエリアを味わい、「イカのうま味がお米に凝縮されていて、トマトの酸味がすごくいい感じにバランスをとっていますね。最高です!」とご満悦。
料理を作る上で心がけていることとして、「第一に(食べて)おいしいということに集中しています」という三村シェフ自慢の料理に、すっかりお腹も心も満たされた様子の水野さんでした。
■ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート
さらに番組では、今回水野さんが宿泊した「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」の紹介も。
こちらのホテルは、ホノルルの一等地で目の前がビーチという最高のロケーションに加え、およそ2万7,000坪もの広大な敷地には、多彩な味が楽しめるレストランや高級ブランドなど90以上のお店が軒を連ねます。さらにはヨガレッスンなど、宿泊者が無料で参加できるアトラクションもあります。重厚感漂う素敵なお部屋からの景色に、「すごい……」と息を呑む水野さん。
ディナータイムは、アメリカンフードを提供するレストラン「トロピックス」で舌鼓を打ち、ハワイの海さながらの“青”が映えるブルーハワイで喉を潤すと「さわやか! 美味しい!」と弾ける笑顔を見せていました。
■デルタ航空
そして、最後は、空の旅を楽しむための耳より情報も。今回のハワイの旅で利用したデルタ航空が羽田空港で運営するラウンジ「デルタ スカイクラブ」(※ラウンジの利用には条件があります)をリポート!
第3ターミナル5階に位置するこちらは、羽田空港で唯一のアメリカ航空会社のラウンジで、専任のシェフがその場で調理する料理、バーテンダーによるオリジナルカクテル,高級ウイスキーやビールなどを提供。ビュッフェスタイルの食事やデザートも用意されています。
さらに、高速Wi-Fi完備、ほぼ全ての席に電源を設置しているほか、電話会議ができる遮音ブースも。大きな窓からは、滑走路や市街地の パノラマビューを楽しむことができます。
デルタ航空の羽田-ハワイ線の機材は、ボーイング767-300ER型機。全座席で個人用モニターを設置し、機内エンターテインメントが楽しめるほか、デバイス用の電源も用意され、高速Wi-Fiへの接続もできます(※機材により異なります)。
また、プレミアム・エコノミークラス「デルタ・プレミアムセレクト」は機内食の事前予約プログラムを導入。座席の幅とシートピッチが広い上、リクライニング角度も大きく、調節可能なフットレストとレッグレストを備えています。グレードアップした食事、環境に配慮したアメニティキットなど、専用のサービスも提供しています。
■ハワイ州観光局
ハワイ州観光局 日本支局長のミツエ・ヴァーレイさんは、番組を通して「今回、日系の企業の方々にお会いして、その歴史やリレーション、日本とハワイのつながりをすごく感じていただけたと思います」とキッパリ。
ハワイの人たちはみんな日本が大好きで、日本にもたくさん訪れているといい、「(ハワイの人々は)日本の文化も大切に伝承していますので、ぜひ日本の方々にもハワイに来ていただいて、(現地で)新しい日本を見つけていただいたり、ハワイにしかないハワイ文化を体験していただきたいです」とアピール。
「ハワイは、毎回来るたびに新しい発見があると思うので、ぜひ日本の皆さまをお待ちしております」と呼びかけます。
*
改めて、水野さんは今回の旅を振り返り、「今回、ハワイで活躍する日系人、日本人の方々にお会いして、たくさんの元気をいただきました」と感想を述べつつ、「画面で観るだけでは伝わらないハワイの魅力もあると思いますので、ぜひ、実際に足を運んでハワイの魅力を体感していただきたいです」とおすすめしていました。
特別協力:ハワイ州政府観光局
<番組概要>
番組名:エ ホロムア カコウ!ハワイ日本人ゆかりの地へ
放送日時:2024年7月7日19:00~19:30<TOKYO MX1>
出演:水野久美(トラベルライター、キャスター)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/e-holomua-kakou/