非常に強い台風7号 各地に影響…電車運休や倒木、避難所開設も

2024.08.17(土)

10:00

非常に強い勢力で関東に接近した台風7号は、東京都内各地に大きな影響を及ぼしました。伊豆大島では16日朝から強風と高波が島を襲い、東京23区や多摩地域でも各地に避難所が開設される事態となりました。

非常に強い勢力で関東に接近した台風7号は、東京都内各地に大きな影響を及ぼしました。伊豆大島では16日朝から強風と高波が島を襲い、東京23区や多摩地域でも各地に避難所が開設される事態となりました。

非常に強い台風7号は伊豆諸島の三宅島や八丈島を暴風域に巻き込みながら北上しました。都内各地は大雨や暴風などの警報が発表され、大きな影響が出ました。

伊豆諸島の大島町では台風が徐々に接近する中、16日午前中に避難情報を出し、土砂災害特別警戒区域に住む高齢者などを対象に、避難を開始するよう呼びかけました。大島町によりますと9カ所の避難所に避難した人は、一時合わせて19人に上ったということです。避難所には収容人数に合わせ、水や毛布といった備蓄品も設置されました。避難した人からは「ボロ家なので心配、特に1人でいるとね。安心だから、ここに来てよかった」といった声も聞かれました。これまでのところ、大島町では台風7号による負傷者や大きな被害は確認されていないということです。

台風による影響は23区や多摩地域でも出ています。16日午後7時までの都内の24時間降水量は千代田区で71.5ミリ、奥多摩町で92.5ミリとなるなど、各地で断続的に強い雨が降りました。調布市では大雨による川の増水で野川沿いのサイクリングロードが閉鎖され、住民たちに河川に近づかないよう呼びかけられました。

また、雨だけでなく強い風による被害も出ています。渋谷区広尾の路上では高さおよそ22メートルのケヤキの木が根元から折れ、道をふさぎました。渋谷区によりますとけが人はおらず、折れた木を撤去するため、区の道路のおよそ100メートルを一時通行止めにしたということです。近所に住む人は「ドーンという音がした。きのうまで普通だった木が倒れていた。これの音だった。けが人がいなかったことが一番よかった」と話していました。一方、大田区の蒲田駅からおよそ1キロのところにある公園では電柱が折れ、警視庁が規制線を張って交通整理をする事態となりました。また、中野区では地面に置いてあった看板が吹き飛ぶなど、各地で強風の影響とみられる被害が相次ぎました。

さらに、公共交通にも大きな打撃がありました。JR東海道新幹線では東京-名古屋駅間の上下線で16日始発から終日運休となりました。また、東京メトロも東西線の東陽町-西船橋(千葉県)駅間で午前中から計画運休を実施しました。東西線の利用客は「西葛西で降りたかったが(運休のため)ここで降りざるを得なかった。とりあえずバスがあるようなので、ここからバスで移動したい」と話していました。

台風の接近に伴い、各地で避難所も開設されました。三鷹市は河川が氾濫する恐れがあるとして、市内2カ所に避難所を設置しました。避難所となった小学校の体育館には災害用の簡易テントが設けられ、一部の地域の高齢者などに対し、避難を呼びかけました。三鷹市によりますと16日午後7時時点で21人が避難したということです。また各自治体による高齢者などへの避難の呼びかけは品川区や調布市の一部地域でも行われ、各自治体が避難所を開設しています。杉並区では自主避難所が開設されました。

 

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