台風7号 気象庁「厳重な警戒が必要」

2024.08.16(金)

10:20

警戒が必要な台風7号は16日にかけ、関東に直撃するおそれがあります。15日午後8時、八丈島の南南東にありすでに島諸部では影響がでていますが、発達しながら北上し非常に強い勢力で16日関東に接近する見込みです。23区や多摩地域でも大荒れの天気になりそうです。

警戒が必要な台風7号は16日にかけ、関東に直撃するおそれがあります。15日午後8時、八丈島の南南東にありすでに島諸部では影響がでていますが、発達しながら北上し非常に強い勢力で16日関東に接近する見込みです。23区や多摩地域でも大荒れの天気になりそうです。

16日夕方にかけ予想される24時間雨量は多いところ23区、多摩地域、伊豆諸島で250ミリから300ミリとなっています。また、16日の夜にかけ線状降水帯が発生するおそれがあり、さらに雨量が増える可能性があります。

また、台風接近とともに風も強まってきそうです。16日、23区や多摩地域でも午後を中心に非常に強い風が予想されています。伊豆諸島では瞬間的に60メートル、16日は大荒れの天気になる見込みです。今のうちに台風への備えをしましょう。

気象庁が「厳重な警戒」を呼びかけている台風7号。接近により、お盆休みのUターンラッシュにすでに影響が出ています。また災害への備えを進める大島では、観光面での打撃を受けています。

気象庁予報課 立原秀一主任予報官:「台風の接近に伴う暴風雨・高波・大雨に厳重な警戒が必要です」

気象庁と国土交通省は共同会見で、暴風や土砂災害、川の氾濫などに厳重な警戒をするとともに、不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。台風の接近により、お盆休みのUターンラッシュで混雑する交通機関にも、すでに大きな影響が出ています。

記者:「多くの人が今日中に移動しようと、切符売り場に並んでいます。東海道山陽新幹線では、15時からの指定席は満席となっています」

JR東海は16日、東海道新幹線の東京駅から名古屋駅の間で、始発から終日運休することを決めました。このため15日、東京駅の窓口には予定の変更を余儀なくされ、切符の購入や変更をする人が殺到しました。

「きょう泊まる予定だったけど、台風だから泊らずに新幹線予約して急遽帰ることになった。本当にみんなで遊びたかったので残念ですね」「仕事で大阪に会議なんですけど、本当は明日行く予定だったんですが、前日入りになったという感じですね。今日まで休みだったので休みが1日無くなったというのはしんどいですね」

またJR東日本は16日、東北・上越・山形新幹線の一部列車を運休します。

そして台風への備えが進むのは交通機関だけではありません。都内のホームセンターでは…

記者:「店に入るとすぐ台風に備えようという張り紙があり、店員が商品の確認をしています」

こちらの店舗では臨時の防災コーナーを設置し、土のう袋やブルーシートなどを販売しています。

「簡易トイレとかそういうのが家に不足しているので(買いに来た)。何がどれくらいというのが明確に分からないので、そこが難しい」「地震の備えの話をしていたが、台風も必要かもしれないですね」

店の担当者は「これまでの災害時に比べ、防災備品の売れるペースが早く、南海トラフ巨大地震の備えなど災害への意識が高まっているのではないか」と話しています。

一方、夏の観光シーズンでにぎわいを見せていた伊豆諸島の大島町ですが、15日の海水浴場では観光客の数が通常の10分の1ほどに減っていました。海の家ではいつもより2時間ほど早く閉店し、台風に備えて、補強作業を行っていました。そして、土産店などが並ぶ元町港でも、観光客の姿はほとんどなく、多くの店舗で土のうを積むなど、作業に追われていました。

また都心と島しょ部をつなぐ東海汽船の船便は、16日全ての便の欠航が決まっています。東海汽船は、15日に振り替えて都心へ向かう乗客への対応として、15日の臨時便を3便、追加しました。

「あした帰れなくなるとちょっと影響があるかなと思って、急遽帰るようにしました」「連泊しても結局何もできないので、最初満席だったけど何回も(予約サイトを)更新して見ていたらちょうど空いたので、ちょっと席(家族と)バラバラですけど」

またこちらのホテルでは、台風接近に伴い、キャンセルが相次いでいるといいます。

「混雑するシーズンになるのでお客さん来るの見込まれていたけど、台風というところで(宿泊客が)半数くらいは減っていて、今後も船の欠航と知らないお客さんも居ますのでもう少し減るかなと。南海トラフの件でキャンセルされた方もおられましたし、台風が来るって分かった時点でキャンセルされる連絡もありましたのでちょっと残念」

それでは鉄道・航空各社の運休欠航の情報を伝えていきます。

まずは新幹線です。東海道新幹線は東京から名古屋までの上下線で16日、終日運転を取り止めます。東北・上越・山形の各新幹線でも16日午前11時ごろから一部列車の運休を発表していて、東北新幹線で11本、上越新幹線で5本、山形新幹線で4本、あわせて20本が運休になるということです。

続いて在来線・私鉄です。JR東日本は東海道線と高崎線を通る湘南新宿ラインで16日終日運転を取り止めます。小田急線や東急線は計画運休は行わないということですが、雨風が強まった場合に運転見合わせや遅れなどが発生する場合があるということです。

続いて空の便です。日本航空では羽田・成田を発着する国内線・国際線あわせて318便が欠航。全日空ではあわせて301便が欠航となります。

最後に船です。東海汽船は16日の高速ジェット船を終日全便欠航としました。大型客船については16日の状況を見て判断するということです。

では台風の影響が大きくなる前に、私たちが今できる備えを確認していきましょう。

まずは家の外の備えです。雨や風が強くなる前に
・窓や雨戸にカギをかけ必要に応じて補強する。
・側溝や排水溝は掃除をして水はけを良くしておく。
・風で飛ばされそうな物は固定するか家の中に入れる。

続いて家の中の備えです。
・懐中電灯や携帯用ラジオなど非常用品の確認。
・強風による物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
・断水に備え飲料水を備蓄したり浴槽に水を張るなど水を確保する。

その他、避難場所や避難経路、緊急時の家族との連絡方法など改めて確認しておきましょう。

 

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