台風7号 強い勢力で今週末に関東接近へ

2024.08.14(水)

10:30

8月13日に発生した台風7号は、強い勢力で今週末にも関東に接近する見通しです。南海トラフ地震への警戒が続く、伊豆大島では、台風への対応にも追われています。

8月13日に発生した台風7号は、強い勢力で今週末にも関東に接近する見通しです。南海トラフ地震への警戒が続く、伊豆大島では、台風への対応にも追われています。

8月13日午前3時に発生した台風7号は、日本の南を発達しながら北上しています。8月14日夕方から夜にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みで、金曜日(16日)から土曜日(17日)頃にかけて、強い勢力で東日本や北日本に接近し、大荒れや猛烈なしけとなる恐れがあります。

金曜日(16日)に最接近する見通しとなっている伊豆大島では8月13日、台風に対する対策会議が行われ、避難所や、水や食料などの備蓄品の確認などが進められています。

大島町役場 電話:「令和元年に風台風という、結構その時は大島南部だったんですけど、その辺の家の屋根とか飛ばされたことがあったんです。それとすごい進路が似ているということで、雨以外にも風にも警戒しているというところですね」

また島では、台風の影響で定期船が止まることを懸念し、住民は生鮮食品などを備蓄し、台風に備えているということです。気象庁は今回の台風について、土砂災害や低い土地の浸水川の増水などにも警戒を呼び掛けています。

台風7号はこの週末、関東に大きな影響をもたらすおそれがあり、早めの警戒が必要です。

台風7号は8月14日小笠原諸島に最も接近。その後、金曜日(16日)には暴風域を伴って強い勢力で伊豆諸島~関東にかなり接近。予報円の中心を進めば、八丈島のすぐ近くを通過。具体的な風と波の予想もでてきて、最大瞬間風速は14日から小笠原で30メートル、伊豆諸島は15日に40メートル。何かにつかまらないと、立っていられないような風。波の高さは14日から小笠原で6メートル、伊豆諸島は15日9メートル。高波に厳重な警戒が必要です。

その後金曜に関東に近づく頃には中心気圧が955hPa、最大瞬間風速は60メートルが予想されています。過去に似た勢力で上陸した台風に2019年の台風15号があります。2019年の台風15号は、中心気圧960hPaで千葉県に上陸。首都圏中心に記録的な暴風をもたらし、建物の破損や大規模な停電が発生。今回の台風も同様の被害をもたらすおそれがあるので、しっかりとした備えが必要に。

台風7号は速度が比較的ゆっくりで、その分影響が長引くおそれがあります。気象情報や交通情報に注意し、早めに対策をしてください。

ここで台風に関する交通情報です。JR東海によりますと、東海道新幹線は台風接近に伴い今週金曜日(16日)から土曜日の間で全線または一部区間で計画運休や列車の遅れ、運転見合わせを行う可能性があると発表しました。この期間を避けた行程への変更を検討するよう呼び掛けています。

そして去年もこの時期は台風による影響が出ました。去年8月、東海道新幹線は台風による大雨の影響で、東海道新幹線は名古屋~新大阪間で終日運転を取りやめ、東京~名古屋間は本数を大幅に減らしました。また空の便でも欠航が相次ぎ、西日本行きの便を中心に日本航空が253便、全日空で319便が欠航し、約5万2千人に影響が出ました。そして翌日も東海道新幹線は、大雨の影響で約6時間に渡り全線で運転を見合わせ混乱が起きました。

今年も台風が近づいていて同じようなことが起きる可能性があります。今週後半に移動を考えている方は計画を見直してもいいかもしれません。

そして台風が近づく前にできる対策も見ていきます。まず家の外では雨戸や網戸の固定、屋外に出しているスリッパなどは家の中に閉まっておきましょう。またスムーズな排水のために側溝や排水溝を掃除しておくことも重要です。また家の中でできる対策としては窓ガラスが割れる事態に備えて飛散防止フィルムを貼っておくことや非常時に備えて水を確保しておくようにしましょう。台風接近前から早めの対策を心がけましょう。

 

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